『活動報告2010』というアレンジCD向けに制作した曲を、改めて(手を加えつつ)ご紹介。
(現在公開中のアレンジ曲の一覧はこちらへどうぞ)
04. Eternal Recollections
FINAL FANTASY XI 『Recollection』 より
作曲:植松伸夫さん/編曲:Kago
MP3ダウンロード (4.6MB)
※2016/12/11 音源を2011年版に差し替え
レトロ調アレンジ、その3。
「Recollection」とは「追憶」。
もう戻らない過去を思う、といったちょっと寂しげな曲です。
「Memoro de la S^tono(石の記憶)」の後半の旋律を用いているのは、
「Memoro(記憶)」繋がりからでしょうか。
作曲は植松伸夫さん。
FF11ではこのようなイベントシーンの曲を中心に担当していらっしゃいます。
FF11での植松さんの楽曲はFC、SFC時代の素朴な雰囲気を受け継いだ曲が多いですが、
この曲はその代表と言えるでしょう。
FF11のみならず、FF史に残る名曲だと個人的には、思います。
と書いたのは7年ほど前ですが、いまでも書き直す点はありません。
追記するならば、その後、増田いずみさんの歌唱で彩られ、
FFのオーケストラコンサートでも度々演奏されている『Distant Worlds』のサビ部分に、
この曲の前半(=『石の記憶』の後半)の旋律が使われていますので、
FF11を知らない方でも耳にした覚えがあるかもしれません。
植松さんの曲をこのようにアレンジすると、
当たり前かもしれませんが、ファミコン時代のFFの曲みたいに聞こえますね。
ですので、ファミコン時代のFFのサウンドトラックっぽい響きを目指しました。
具体的には『ふくよかな三角波』が出せたらいいなと。
音源に『Magical 8bit Plug』と『Synth1』を使っていることは前述しましたが、
『Magical 8bit Plug』というソフトシンセで作れる音は、綺麗な波形ではなく、
当時の音源の性能からくる、ざらざらした音を再現しています。
特に三角波とノイズは、普通のシンセでは出しにくい、
ファミコンらしい荒い音を出せるので、こういったアレンジには欠かせません。
一方、『Synth1』はレトロな音に限らず様々な音を作れるソフトシンセですが、
波形に対して細かい調整ができるので、
微妙に音程を揺らしてビブラートを出すときに使っています。
間違いなく名曲ですね。
大好きな曲です。
アレンジもステキです。
余談ですが、うちのウサギくんも、
気に入ったらしく、
耳を立てて、じっと聴いていましたよ。
いらっしゃいませ、お聴きいただいてありがとうございます!
メロディーが良い曲だからこそ、こういうアレンジも映えるのだと思いますねー。
ウサギくんにも気に入っていただけてうれしいです。