植松伸夫さん、松下謙介さん、そしてFF11プレイヤーには
「Chamimi」や「Destiny」の名前で知られている、片山理恵子さんによる、
なつかしの植松ラヂヲが期間限定で復活しています。
しばらくは隔週で続けていく予定らしいです。
そして、このラジオや、もちろん公式サイト上でも発表された、
2006年のFFオーケストラコンサート、「VOICES」の詳細です。
こんなところまで見にいらっしゃる方は既にどこかでご存知かとは思いますが。
横浜での1回公演のみで、オーケストラのほか、多数の方々がゲスト出演。
白鳥英美子さん(FF9 テーマ曲)、RIKKIさん(FF10)、増田いずみさん(FF11)、
他にもいらっしゃるようです。
その中でも、FF11の挿入歌を歌われた増田いずみさんですが、
その「Distant Worlds」も入ったアルバム「ロミオ&ジュリエット」が
一昨日の、21日に発売されています。籠入りも聴かせていただきました。
話は戻って、まずはFFオーケストラコンサートから・・・
VOICES music from FINAL FANTASY
2006年2月18日(土) 16:00開場/18:00開演
パシフィコ横浜 国立大ホール
製作総指揮・司会 : 植松伸夫
指揮 : アーニー・ロス
演奏 : プリマビスタ・フィルハーモニック・オーケストラ
ゲスト : 白鳥英美子、RIKKI、増田いずみ 他豪華ゲスト出演
2004年のFFオーケストラコンサート「TOUR de JAPON」は行きましたが、
今回は、いまのところ見送りかなあと思っています。
個人的な話、2月の時期に横浜まで行くのはきついやあ、ということでー。残念。
フルオーケストラの「Distant Worlds」は相当に聴いてみたいのですが、
他のゲストの方も気になるのですが・・・CDかDVDを待つことになりそうです。
ソロ歌手もの以外にも、コーラスやオペラも取り入れられ、
歌だけに焦点を当てた(「植松ラヂヲ」より)曲目を揃えているという話。
あと、「植松ラヂヲ」からの情報としては、
「TOUR de JAPON」に続き、植松さんとともに片山理恵子さんも司会を務められるとか。
指揮のアーニー・ロスさんは、今年アメリカで開かれた「More Friends」での指揮者。
また、演奏を務めることになる「プリマビスタ・フィルハーモニック・オーケストラ」とは、
その名前から推測されるように、この公演のために編成されるオーケストラのようです。
GAME Watchや電撃オンラインの記事もご参考に。
やっぱりゲストの関係で、場所を変えつつ何度も公演するのは無理だったでしょうか。
そういえば、「TOUR de JAPON」は、筆者は大阪公演に行きましたが、
おそらく関東以外では最も周辺人口が多いこの地域でも、
けっこうギリギリのタイミングでもチケットが買えましたねー。
こちらは都合が合わずに断念した「THE BLACK MAGES」の大阪公演も然り。
地方公演は採算が合わない!? という判断材料があったなら、ちょっと寂しいですが。
ただ、今回は一公演のみということで、逆にチケットが入手しにくくなるかもしれません。
あと、良いほうにも目を向けてみますと、
一会場のみということは、会場をつかったいろんな仕掛けができるかもしれませんね。
全国公演の「TOUR de JAPON」の場合は、その面での制約が大きかったようですから。
特に、このコンサートのためのオーケストラを編成・・・というあたりに、何かありそうです。
今回の復活「植松ラヂヲ」の放送開始日がちょうど発売日だったということで、
そのラジオの放送中でも少し触れられていますが、
増田いずみさんのアルバム「ロミオ&ジュリエット」が発売されました。
CDのレーベル面がきれいなので並べようと思ったら、ろくに写らなかったの巻
曲目の幅も広いですが、それを歌う増田さんの歌声の幅も広いです。
「Distant Worlds」のような真っ直ぐな芯のある歌声から、
自分のような素人でも「オペラだー!」っと思うような、あの歌声まで。
筆者の好きな歌い手さんでいうと、おおたか静流さんなども、
七色の声、虹の声と呼ばれるほど変幻自在な歌声を使い分けておられる方ですが、
絵に例えるなら、増田さんの場合は、いろんな色を使い分けるというより、
色の濃淡や、筆遣いを使い分けることでいろんな景色を見せてくださるというか・・・。
ご存知の通り、音楽的なことは何も書けない者ですので、我ながら謎の例えですが。
聴きながら、「Distant Worlds」のレコーディングの時の話を思い出しました。
最初はもっと、感情を表に出さない、ボーイソプラノ風の歌声を求めていた植松さんですが、
その場で増田さんの歌声を聴くや、「そうじゃない、この人はこっちだ」と、軌道修正した結果、
現在の「Distant Worlds」が出来上がったとのこと。
以前のアルバムを聴くときには、「そうかこれを聴いて植松さんは増田さんを選んだのだな」
という感じで楽しんでいましたが、今回は、「Distant Worlds」に限らず、
「そうかこの歌声を聴いて植松さんは軌道修正したのだな」と聴く楽しみがあります。
「Distant Worlds」のクレジットは、こんな風になっています:
Distant Worlds -Music from FINAL FANTASY XI- [ファイナルファンタジーXI 挿入曲]
Produced and Music by 植松 伸夫
Lyric by 佐藤 弥詠子 / Michael-Christopher Koji Fox
Arranged by 水田 直志
Strings Section : CHIKA Strings
Guitar : 小倉 博和
Recorded and Mixed by 亀川 徹
植松伸夫さんはFFシリーズ全般、水田直志さんはFF11などの作曲家。
佐藤弥詠子さんは、FF11でウィンダス連邦関係や「プロマシアの呪縛」のシナリオ担当。
Michael-Christopher Koji FoxさんはFF11英語版の翻訳担当。「スターオニオンズ」ドラムス。
ギターの小倉博和さんは「山弦」の方。(たぶん)
各方面でご活躍中の植松さんはともかく、
水田さんとかマイケルさんの名前が「普通の」アルバムの中に出てくるのは、
なんとなく不思議なような嬉しいような感じがしますね。
ブックレットには、歌詞が、日本語の原詩とともに載せられています。
ストーリーのネタバレらしきものはないですねー。(一箇所、気になる言葉がありますが・・・)
けっきょく、アルバム全体の中の「Distant Worlds」の位置づけが知りたくて、
ゲーム内ではまだ聴けていないながら、アルバムで聴いてしまいました。
(ゲーム内で聴けるものはまずゲーム内で! という主義です、いちおうは・・・)
このアレンジ自体は、「サマーカーニバル2005」で歌われたものと同じだったと思います。
ゲーム中に流れるものと同じかはわかりませんが。
で、通して聴いてみると、きれいに「増田さんのアルバムの中の一曲」になってました!
このアルバムの懐の広さが為せる業でしょう。
植松さんのメロディの普遍性やらは自分が改めて書くことでもないですよね。
(そういえば、ここに書いたことはないですが、10~11月にかけて、NHKの「みんなのうた」で
植松さんが作曲された「千の花 千の空」(歌は「まほろば」の清田まなみさん)が流れています)
前回の記事でもご紹介しましたが、増田いずみさんのブログで、
このアルバムの収録曲について、1曲ずつ、丁寧に紹介されています。
他にも面白い話を書かれていますので、アルバムを入手された方は、
いろいろ読まれれば楽しかったりためになったりすると思います。
ただ、「THE STAR ONIONS」のときも思ったことですが、
アルバムの曲をより楽しむための情報やコメントは、ネット上に載せるだけでなく、
ブックレットのほうに入れちゃっても良いと思うのですよね。
とはいえ、そのへんは小説家にとっての「あとがき」以上に諸刃の刃だと思いますし、
「自作に対して思うこと」はひとところに定着するものではないでしょうから、
アルバムに載せるという形で閉じてしまうのは窮屈なことなのかもしれません。
おすすめは、まずは何も見ないとか、曲名だけを見て、とにかく聴いて楽しむ。
それから、歌詞カードとかブログを読みつつ、改めて味わう。
というところで、どうでしょうか。