本題と全然関係ないですが、南米のケーナという楽器を買いました。
楽器屋でケーブルを買うついでに、ふらっと買ってみたのですが。
仕組みは尺八などと同じらしいですが、音を出すだけで一苦労です。
指笛や口笛をいくら練習しても鳴らせなくて苦労した記憶がよみがえり...
でも、たまーに、きれいな音が出たときは、けっこう感動しますね。
楽器が弾けるようになる過程の楽しさは、
ゲームが上手くなる過程の楽しさと、何も変わらないと思います。
とか言いつつ、次から次へと新しい楽器を買っては少しさわって...
買っては積み上がっていくゲームと、これまた同じではないですか。
で、本題は、さらにそのついでに立ち寄った本屋で買った本。
先日発売された、週刊ファミ通連載のコラムの単行本、
『桜井政博のゲームについて思うことX』の巻頭で、
桜井政博さんと植松伸夫さんの対談が掲載されています。全7ページ。
植松さんもかつて同じ週刊ファミ通に連載を持っていましたし、
お二人は『PRESS START』や『スマブラX』でのつながりもありますが、
意外とこのお二人の対談を見る(読む)のは初めてかも。
植松 僕は、1本のゲームで名曲は1曲でいいと思ってますよ。(普段は、音楽ではなく)映像とかセリフを前に出しておいて、ここぞというところで美しいメロディーが流れれば、余計に浮き立つというか印象的になるじゃないですか。
(※括弧内は引用者補足)
もちろん、これは「いまの時代のゲーム」に対する考え方で、
昔の植松さんはそうではなかったのだと思いますが。
この対談ではないですが、桜井さんも、RPGの音楽について、
もっと曲数を減らすか、フレーズを統一しないと印象に残らない、
といった話を各所でされていますね。
桜井 曲としては良いものではないかもしれない。でも、そのときのゲームの記憶や経験自体が良いものであれば、その曲も良いものになりえると思うんです。
ゲームファンであり、ゲーム音楽ファンであるならば、
誰もがそういう「良い曲」を持っていると思います。
メインであるコラムのほうも、ゲーム界の博覧強記のひと・桜井さんらしく、
機種も時代も国も超えて、様々なゲームを取り上げていて面白いです。
ゲーム音楽や音源に関する話題も随所に出てきます。
各記事に「~を振り返って思うこと」と題した担当編集者との話が加筆され、
連載時には書けなかった話なども読むことができます。
(自分はそもそもファミ通を読んでいないのでほとんど初見なのですがー)
「『スマブラX』のときに、崎元仁さんにもメールで参加を依頼したものの、
スパムメールと判定されて届いていなかった」なんて裏話も。
(主にフリーの)大物ゲーム音楽家が一堂に会した『スマブラX』ですが、
崎元仁さん率いるベイシスケイプの方々は参加していなかったのでした。