2005年9月14日 18:26

サウンドフォントで遊ぶ

SUMMER CARNIVAL 2005」の記事が止まっててすみません。
書くことはいっぱいあるんですが、エンジンがかからない状態です。
来週末には、落ち着いて書いて公開できるのではないかと・・・。

それで、何も書かないのも何なので、ちょっと軽いものを書いてみます。
SoundFontで遊んでいる話。

MIDIデータなんかをコンピュータが演奏するときに使うMIDI音源には、
それぞれ決まった音色が入っていて、それを鳴らすわけです。
その音色を、自分で作ったり、ネットで公開したり、
ダウンロードして鳴らして遊んだり、曲に仕立てたりできる機能、
ないしはそうして作られた音色データのことを、SoundFontといいます。
(今回ちゃんと調べてないので、間違いがあったらごめんなさい)

もともとは、SoundBlasterというサウンドカードに搭載されていた機能だと思うのですが、
ソフトウェアでこのSoundFontを扱えるものもあります。
筆者・籠入りの場合は、その中のひとつで、
TiMidity++(→解説サイト)」というフリーソフトで遊んでいます。

当サイト内のMP3曲データは、
ほとんどこのソフトで、SoundFontを用いて作成したものです。
もう1年ぐらい遊んでいるのですが、
ネット上に今もどんどん新しく公開されている音色データを
いろいろといじるだけで、いつまでも飽きずに遊べるものですね。

たとえば、
筆者によるアレンジ曲「Dusk and Dawn and the Punky Cat」のために
入手して使ってみた、オーバードライブギター&ディストーションギターの
SoundFontデータがあります。
これを、別のMIDIデータで使ってみたらどうなるか?

FF11でエレキギターといえばあの曲しかありません。
「Recollection」のエレキギターアレンジ。(サウンドトラック未収録のため曲名不明)

★ recollection-g_s.mp3

MP3ダウンロード (534KB)

Overdriven Guitar : Distortion / Overdriven guitar (Dejan Kamenナ。ekさん作)
Distortion Guitar : LEAD CUT 13M (www.mymidi.ruより)
Strings : Florestan string ensemble (Nando Florestanさん作)
Pizzicato Strings : Pizzicato Strings SEC (sf2midi.comより、現在はデータ消滅)
Slap Bass : SGM-180 v1.5 (Shanさん作)
Drums & Percussions : SGM-180 v1.5 / FluidR3 (Frank Wenさん作、ここ等から入手可)

エライことになってしまいました。面白いです。


また、ゴツそうなSoundFontがあったら、実力を試してみたり。
エレクトリックピアノのSoundFontで、70MBを越えるサイズのものがあったので、
(1つの音色データだけで70MBですよ!)
FF11でエレピといえばあの曲でしょ、の「Sorrow」で実験。

★ sorrow_s.mp3

MP3ダウンロード (590KB)

Electric Piano : jRhodes3 (Jeff Learmanさん作)
Pizzicato Strings : Pizzicato Strings SEC (sf2midi.comより、現在はデータ消滅)
Fretless Bass : SGM-180 v1.5 (Shanさん作)
Acoustic Guitar, Percussions : FluidR3 (Frank Wenさん作、ここ等から入手可)

泣きのメロディもばっちり、さすがのクオリティです。


面白そうなSoundFontがあったら、
FF11の曲に無理やりつかってみて、味わいを楽しむ。
おもちゃのピアノの音色、というのがあったので、
「Anxiety」の音色をいろいろといじって遊んでみる。

★ anxiety-variation_s.mp3

MP3ダウンロード (625KB)

Toy Piano : Red Grand (Precisionsoundより)
Organ : Organ.SF2 (sf2midi.comより)
Tremolo Strings : SGM-180 v1.5 (Shanさん作)
Pizzicato Strings : Pizzicato Strings SEC (sf2midi.comより、現在はデータ消滅)
Synth Bass : FluidR3 (Frank Wenさん作、ここ等から入手可)

微妙な音程の怪しさが気持ち悪くて素敵。


SoundFontいじりに興味のある方は、TiMididy++解説サイトなどから
いろいろ調べてみてください。
筆者はあんまり詳しくないですが、
とりあえず動かすぐらいまでのことなら質問にもお答えできるかも・・・。
あと、いろんなSoundFontを並べてきましたが、種明かしすると
SoundFontを集めて評価していらっしゃるこちらのサイトから
面白そうなのを抜き出しているだけで・・・。こちらもお勧めしておきます。


まあ、こんな風に遊びつつ、これはアレンジに使えるな・・・などと
企んでいたりなどします。
近頃MIDIサイトらしいことをしていない当サイトですが、
気長にお待ちいただければ幸いです。

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コメント(2)

MIDIデータは音源モジュールの機械で鳴らす物だと思っている私には、本投稿は「目からウロコ」です。

トラック単位で音をプラグインできるようなものでしょうか。
手持ちの環境だと、ビルトインの波形に対してはトラック単位で波形出力をいじるかしか出来ず、
録音時に録音済みwaveデータをDJ的にインサートするぐらいしか出来ないので新鮮にうつりました。
"Toy Piano"のような音色は手持ちの音源にはなさそうなので楽しませてもらいました。

話がぶっとびますが、いま遠くの友人に預けてて手許にない音源に、物理モデル基盤を取り付けて遊んだ記憶があります。
サックスのリードにトランペットのベルをつけてみたり、ホルンのマウスピースをバイオリンの箱で共鳴させるとか…。

SoundFontの場合、MIDIデータを使って演奏してはいますが、
やっていることは、サンプラーに近いでしょうか?

SoundFontを自作できれば、ほとんどサンプラーそのものだと思うので、
きりのない世界へずぶずぶと足をつっこんでいくことになるのですが、
幸いなことに(?)SoundFontを作成できるフリーソフトはなさそうですから、
SoundBlasterを持っていない筆者の場合、お金を払わない限り
足をつっこみすぎることにはならなさそうです(笑)

ゲーム音楽にしても、内蔵音源を使うものでは、
やはり曲ごとにそれぞれ音色データを用意して作っていると思うので、
なんとなく親近感が沸く、という効能(?)もあります。

物理モデル音源・・・よく知らないのでちょっと調べてみましたが、
こっちにも深い世界が広がっていそうですね・・・。