2007年8月 5日 23:56

今更ですが「Destiny: Dreamer's Alliance」も...

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しばらく間があいてしまいましたが、その間に行ってました
ピアノ五重奏コンサート「Destiny: Dreamer's Alliance」。

光田康典さん・崎元仁さんの楽曲を、オーストラリアの楽団Eminenceが演奏しました。
Eminenceは、以前から日本のアニメやゲーム音楽にも意欲的に取り組んでいますね。
(YouTubeで「Eminence」「Passion」「A Night in Fantasia」「Destiny」等で色々出ます)
普段は、主にフルオーケストラでのコンサートやレコーディングをされていますが、
今回はピアノ五重奏という小編成で、Eminenceとしては日本での初公演でした。
左は会場で販売されたポスター(500円)。一箇所、スペルが...。
右のフライヤーは、Eminenceのサイトのトップにあります。(8/5現在)
右端の物体については、以前の記事(巨大団長さんを作るクポの巻)をご覧ください。


曲目は、

01 オープニング (PS2 "tsugunai~つぐない" より) / 光田康典
02 ODIN SPHERE - Main Theme - (PS2 "オーディンスフィア" より) / 崎元仁
03 キリテは燃えているか? ("キリテ / 光田康典" より) / 光田康典
04 メインテーマ (TVアニメ "ロミオxジュリエット" より) / 崎元仁
05 箱の庭 (PS2 "ラクガキ王国2~魔王城の戦い" より) / 光田康典
06 屋根裏部屋書庫 (PS2 "オーディンスフィア" より) / 崎元仁
07 悲壮 (TVアニメ "ロミオxジュリエット" より) / 崎元仁
08 夜想 ("キリテ / 光田康典" より) / 光田康典
09 Sailing to the World ("Sailing to the World / 光田康典"より) / 光田康典
10 おしゃべり (TVアニメ "ロミオxジュリエット" より) / 崎元仁
11 団欒 (TVアニメ "ロミオxジュリエット" より) / 崎元仁
12 Pain - Piano Version - (PS2 "Xenosaga Episode I" より) / 光田康典
13 デルトラ クエスト メインテーマ (DS "デルトラクエスト 7つの宝石" より) / 崎元仁
14 風車の見える丘 (PS2 "ラクガキ王国2~魔王城の戦い" より) / 光田康典
15 活気 (TVアニメ "ロミオxジュリエット" より) / 崎元仁
16 Nephilim (PS2 "Xenosaga Episode I" より) / 光田康典
17 誓い (TVアニメ "ロミオxジュリエット" より) / 崎元仁
18 観覧車 ("Colors of Life / Lia" より) / 崎元仁
19 邂逅~闇の帷 ("キリテ / 光田康典" より) / 光田康典
20 疾走 (TVアニメ "ロミオxジュリエット" より) / 崎元仁
21 Radical Dreamers ~盗めない宝石~ (PS "CHRONO CROSS" より) / 光田康典

アンコール
CHRONO CROSS ~時の傷痕~ (PS "CHRONO CROSS" より) / 光田康典

編曲:
上倉紀行 (M-02, 03, 04, 05, 07, 08, 09, 15, 17, 18, 21)
阿部公弘 (M-01, 06, 10, 11, 13, 14, 19, 20)
光田康典 (M-12, 16)

曲・演奏はとても良かったのですが、なんともコアな選曲でしたね!
大半が知らない曲だったです、ごめんなさい。
権利上の都合もあるのでしょうが、後述するように、この選曲には別の意図も感じます。
(ちなみに"ロミオxジュリエット"は公式サイトから最新の2話ぶんが見られます。太っ腹っすね)

編成がピアノ五重奏ということで、
(ピアノ、ヴァイオリン2台、ヴィオラ、チェロ。一部の曲では光田さんがギターで参加)
こういう、室内楽というのは、表現の幅広さでは、フルオーケストラに及びませんが、
小編成なぶん、各演奏者の息遣いまで伝わってくること、
「誰がミスっても壊れる」緊張感は、個人的にとても好きです。
(そのへんは同じく小編成の、ロックバンドなどがもつ緊張感に近いと思います)
自分が室内楽をやっていたので、思い入れがあることもありますけれど。
会場もまさに、室内楽の発表会場、という感じの小さな市民ホールでしたし。

いろんなゲーム音楽を幅広く演奏するには、それほど向いた編成ではないですが、
そういう、ゲーム音楽のオーケストラコンサートは既にいろいろな試みがありますので、
こういったものも、続いていくと嬉しいです。

(8/8追記)
実際の演奏の感じは、参考までに、ほぼ同じメンバーでのアメリカ公演の映像がありましたので、
光田さんと崎元さん、それぞれ1曲ずつご紹介しておくと、
「時の傷痕(クロノ・クロス)」 http://www.youtube.com/watch?v=l6mN3XjhbhA
「メインテーマ(オーディンスフィア)」 http://www.youtube.com/watch?v=oCqaNbkCvCc
日本公演では、「時の傷痕」に光田さんのギターも加わっていましたけれども。


そんな、今回のコンサートですが、
選曲や編成、会場選択などから察するに、
本来、身内&身内と呼んでいいぐらいコアなファン、を意識して企画されたのでしょう。
というか、そのように聞いていた&思っていたので、予想以上の盛り上がりぶりに驚き。
コンサートスタッフも、"身内"の方が多かったですしね。
1週間前には『EXTRA』のDJで喝采を浴びていたベイシスケイプの金田充弘さんが
受け付けでパンフレットを配っていらっしゃったり、
(なぜここに? と尋ねたところ「食っていくために」とにこやかに仰いましたが...笑)
今回の演奏用にアレンジを手がけた上倉紀行さんが物販でCDを売っていたり、
同じく阿部公弘さんが曲間に椅子や譜面台を出したり片付けたり、等々。
(まさに部活で演奏会をやってたときみたいだなあ...と懐かしく思い出してみたり)

ネット上の感想を見ていると、スタッフの客さばきが不評であったようですが、
(自分は時間ギリギリに入ったのでわかりませんでしたが)
早くに来たお客さんが行列を作る場所がないような、会場の選択も含めて、
この、主催者が狙っていた、アットホームなもの、と、
お客さんが期待していた、完成されたイベント、とのズレが予想より大きかったのが大元の原因かと。

かといって、これを「選択ミス」と切って捨てるのは、もったいないですね。
このような"身内"に向けた小さなコンサート(かなり客層を絞るのを覚悟の上で)と、
大きなホールでの、お金をかけた豪華なオーケストラコンサートと、
どちらもやっていってほしいなと、
Eminenceならばその両方ができると思いますので、
今後にすごく期待しているところです。

EminenceのツアーTシャツ(3200円)。白黒ありました。写真は背中側で、あとは胸部分にもロゴ入り。

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