2008年3月20日 04:29

『THE BLACK MAGES III』発売

こんな場末の酒場のブログで書くことでもないのですが、
THE BLACK MAGES III Darkness and Starlightということで、
戦うおじさんバンド、THE BLACK MAGESの3枚目のアルバムが発売されました。

当ブログ的な注目はもちろん、初のFF11からの収録曲『Distant Worlds』です。
公式サイトに全曲試聴があるので、まだ聴いてない方はぜひどうぞ)
アレンジは福井健一郎さんの手によるもの。
いつものロックなTBMサウンドからは離れた、
『UNRELEASED TRACKS』収録のアコギバージョンみたいな落ち着いた始まりに、
「あれー?」と油断していたら、
関戸剛さんの魂のギターソロで一気にぐいっと引き込まれちゃいます。
さすがはスターオニオンズのギタリストでもある関戸さんですね!(関係ないか)

もちろん、その他の曲も熱いです。(いちばん好きなのは『Grand Cross』かなあ)
たまたまだと思いますが、
今回はなんだかラスボス戦の曲が多い(III,V,VIII,IX)ような気がします。

いままで、どちらかというと『Distant Worlds』は、
FF11プレイヤーの間でも割と影の薄い曲(というか聴いたひとの少ない曲)でしたが、
これで一気にFFファンの間での知名度が逆転、でしょうか?
いずれにせよ、FF11の音楽に興味をもつ人が増えたらいいなあと思います。
ライブなんかでも、激しい曲の合間にふっと入れてくれそうな曲ですしね。
あ、8月には『PRESS START 2007』以来、約1年ぶりとなるライブもあるそうです。

あと、アルバム発売に合わせた植松伸夫さんインタビュー(英語)も掲載されてます。

勝手にテケトー意訳:

:『Darkness and Starlight』というタイトルは『オペラ・マリアとドラクゥ』(英語版)の歌詞の一節からとっていますが、この曲の収録はいつ、どのように決めたのですか?
:常に新しいことに挑戦していたいから。それが今回はオペラだった。歌を新しく書き加えて、自分たちで歌ったら楽しいと思って、思いついてすぐにレコーディングを始めた。

:選曲やアレンジはどのように決めたのですか?
:まず自分で曲を選んで、メンバーの意見を聞いた上で、僕が最終決定する。アレンジャーは立候補者から選んで、デモを作って送ってもらってから、みんなで相談してアレンジを決める。

:レコーディングはどのように進められたのでしょうか。それぞれ他に仕事を抱えたメンバーが揃ってレコーディングをするのは大変だったのでは?
:まず、各アレンジャーにシンセで打ち込んでもらって、そこから生演奏にしたほうがいいパートをみんなで選んで、スタジオに行きレコーディングする。ドラムのレコーディングが多かったけど、ギターなんかも本物のアンプで録りたくてレコーディングした。皆それぞれTBMのために時間を割くのが難しくて、レコーディングのために集まれるのが夜中だったりした。

:もともと植松さんはTBMのプロデュースだけをやるつもりが、メンバーに「植松さんが入らなきゃやらない」と言われて演奏も担当することになったそうですが、こうしてバンドが成長したことや、ご自身の曲を演奏することについてどう考えていますか?
:いろんな国で僕らの音楽が愛されていることはとても嬉しい。メンバーの中には昔ミュージシャンになりたいと思っていた人もいて、夢が叶ったことになるね。僕は、昔はバンドをやってたけど、20年も人前で演奏してなかったから、大変だった。それでもライブはスリリングで楽しい。ゲーム音楽って、反響が届くまでにタイムラグがあるけど、ライブはお客さんの反応がその場ですぐ分かるから。

:植松さんはスクウェア・エニックスを辞めて、ご自身の会社やレーベルを立ち上げて活動されていますが、退社以降のスクウェア・エニックスとの関わりは?
:今でも変わらず一緒に仕事をしている。スクエニ社員と飲みに行ったりもしてるし。

:『Dear Friends』『More Friends』といった日本国外でのコンサートの経験から、どのような影響を受けましたか?
:海外でもたくさんの人が支持してくれていることを肌で感じられて、いつも励みになっている。

:植松さんはすぎやまこういちさんのファンだと聞いています。スクウェアはエニックスと合併しましたが、今後すぎやまさんと一緒にコンサートを開いたりはされませんか?
:できたらいいね!

:ビールが大好きな植松さん、TBMの3枚のアルバムをビールに例えてくれませんか?
:1枚目は、自家製のビール。
 2枚目は、自家製のビールを、友だちにも飲ませる。
 3枚目は、自家製のビールを、やっとお店で売り始めたような感じ。

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コメント(2)

今回はラスボスの曲多いので個人的にはよかったかなとw
『Distant Worlds』もとてもよかった(´ー`)
8月のライヴも行けたらいいなぁ♪
ライヴ会場でまたお会いできるといいですね(´∀`)タ

ラスボスの曲って、だいたい演奏がやたら難しいと思うんですが、
TBMメンバーも、ライブの経験を積んで、
ついにラスボス曲をやるための機が熟した、ってところでしょうか。

ライブ、行きたいですねー。
演奏中もほとんど動かないことで、“お地蔵さん”なるあだ名を持つ関戸さんですが、
飄々とした雰囲気からは想像もできないギタープレイをされますね。

そういえば、アルタナ祭りのスタオニライブの前に、
ふつうにロビーを歩いていた関戸さんにお会いしました。
「最後にTシャツを脱いで客席に投げるよ」とおっしゃったので、
本当に待っていたんですが、ころっとだまされました(笑)