FFとまったく関係ないんですが、『逆転裁判 特別法廷 2008』を傍聴してきました。
こういう名前ですが、かなり本格的なオーケストラコンサートになっています。
※電撃オンラインやファミ通.comにもイベントレポート記事があります
近年、再び、ゲーム音楽のオーケストラコンサートが盛んになってきていますが、
ゲーム音楽のコンサートのやり方、特に映像の使い方の、ひとつのいい見本でした。
オーケストラの演奏中に爆笑が起きるのを初めて見たよ。
逆転裁判 特別法廷 2008 オーケストラコンサート2008年4月20日(日)13:00~ 新宿文化センター
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:栗田博文さん作曲:杉森雅和さん・木村明美さん・岩垂徳行さん・堀山俊彦さん
編曲・ゲスト指揮(『綾里真宵~逆転姉妹のテーマ』):岩垂徳行さん ※『逆転裁判3』作曲
ゲスト指揮(『大江戸戦士トノサマン』):巧舟さん ※『逆転裁判』ディレクター(1~3)・シナリオ(全作)『恋するギターのセレナード』
歌:霜月はるかさん
作詞・作曲:巧舟さん
編曲・カナデオン演奏:岩垂徳行さん01. 王泥喜 法介 新章開廷
02. 逆転裁判1~3 法廷組曲
03. 芝九蔵虎ノ助~スウィンギン・ゼニトラ
04. ゴドー~珈琲は闇色の香り
05. 大いなる復活~御剣怜侍
06. 逆転裁判4 法廷組曲
07. 悪漢組曲
08. 恋するギターのセレナード
09. 綾里真宵~逆転姉妹のテーマ
10. 逆転裁判3 エンディング
アンコール1. 大江戸戦士トノサマン
アンコール2. 成歩堂龍一~異議あり!
ゲーム音楽のコンサートで、演奏中にゲームの映像を流すという手法は、割とメジャーになりつつありますが、
このコンサートではさらにもう一歩踏み込んで、
ゲームのグラフィックはそのままに、書き下ろしの脚本でキャラを喋らせ、
曲紹介をしながら、掛け合いで笑いをとるという手法をとっていました。
脚本はもちろん、ゲーム本編のシナリオを書かれた巧舟さんの手によるもので、
原作の軽快なテンポのままコンサートが進みます。
演奏中はもちろん、ゲーム画面がいろいろと流れるのですが、
基本的に文字でストーリーが進行するゲームなので、文字を読むだけで楽しめてしまって、
肝心のオーケストラ演奏のほうをよく覚えていない、なんてこともあるかも(笑)
さらに、(アンコールを除く)最後の曲、『逆転裁判3 エンディング』の演奏中には、
これまでのシリーズの、数々の登場人物たちがスクリーンに現れ、
コンサート来場者へのメッセージ(もちろん書き下ろし)が流れるという、ある意味サプライズも(笑)
これがいちいち面白くて、演奏中にもかかわらず、客席からは何度も笑いが起きていました。
普通のコンサートではなかなかないことですが、エンターテイメントとしては素敵ですね。
まあ、基本がコメディタッチの『逆転裁判』だからできるという面もあって、
たとえばFFコンサートで、まったく同じことをしたら、しらけてしまうファンも多いと思うのですが。
いろいろ、やりようはあるのではないかと。
海外のゲーム音楽コンサートだと、演奏中でも、映像などに反応して観客が歓声を上げたり拍手したり、
よくあるのだとか聞きますし。
肝心の音楽のほうですが、名門・東京フィル(現存する日本最古の交響楽団らしいです)の安定した演奏に、
まだ開発中で世界に一台しかないという、鍵盤で弾けるオルゴール"カナデオン"をはじめ、
(MIDIインタフェースで入力して、物理的にオルゴールと同じ仕組みで音をだすらしいです)
パーカッションやら銅鑼やらパイプオルガンやら、バラエティ豊かな音で楽しめました。
左はちょっと見た目豪華なプログラム。右は来場者全員へのお土産。
お土産は、ラミロアさんの歌とトノサマンの歌(歌詞つき!)が入った記念CDと、
宝月茜のかりんとう(※大変キケンですので弁護士に投げないでください)。
チケットがあっという間に売り切れたとかで、見られなくて悔しい人もいるでしょうし、CDにならないのかなあ、
...って、
↑プログラムに同封
もう決定かよ!
CDが7/16、DVDが10/30発売予定らしいです。
DVDのほうが特におすすめだと思いますです。
曲だけ聴いても、なんで演奏中に笑い声が起きてるのかわからないので。
あと、いちばん驚いたのは、観客のほとんどが女性だったことですね。
こんなに女性の方ばっかりのゲームイベントに行くのは、『ネオロマンスフェスタ』以来です。
...いや、昔バイトで受け付けやってたんです。
それはいいとして、『逆転裁判』は女性に人気があるのかーというのは新発見でした。
(あと、アメリカでは日本よりもっと人気があるらしいです)
お疲れさまでした。