2008年10月 6日 21:25

インタビューてきとー翻訳Vol.3 ~ スクエニの音楽事業を展開する筑紫泉さん

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『FFCC エコーズ・オブ・タイム』のサイトが更新。ムービーが増えてます。

それから、今回のインタビュー記事ともちょっと関係するのですが、
『SQUARE ENIX MUSIC』のレーベルロゴの投票が現在行われています(水曜まで)。
まあ、「で、何?」って思う人が大半だと思うのですが(筆者も...笑)、
これらの候補案の映像をひとつひとつ見ていくうちに、
ロゴひとつにも、このぐらい(たぶん本当はもっと)様々な案が作られてはボツになり、
選び抜かれているんだなあ...とか、改めて思います。
で、全部見たら、あとは大した手間でもないですし、直感でどれかを選ぶ、と。
もちろん、投票しても何か当選したりはしませんけど!(笑)


で、今日の無断てきとー要約翻訳インタビューは、
スクウェア・エニックスで音楽事業のマネージメントをされている筑紫泉さん。

"Comic Con 08: Interview with
Square Enix Music Manager Tsukushi Izumi"

http://www.originalsoundversion.com/?p=178

もともとは国内外のキャラクターグッズなどライセンス事業に携わられていた方で、
昨年10月から、おそらく松下謙介さんらが退社されたあとを引き継いで、
音楽関連商品の事業展開も兼任されています。
つまりスクエニのCDとかをどのように作って売っていくか決めている方ですね。
インタビュアーはVol.1と同じJayson Napolitanoさん。

ちなみにこのシリーズは今日でネタ切れですので、
明日ぽっとネタが出てこない限り、連続更新は6日でストップということになります。
まあ、どうでもいいんですが(笑)



筑紫泉さん(SQUARE ENIX)いんたびゅー てきとー訳(原文公開 2008/7/27)
※口調が雑なのはてきとー訳なのでごめんなさい
※話が噛み合ってないところが時々あるのですが、そのへんはてきとーにぶっとばすなり構成を変えるなりしています

Q.スクウェア・エニックスで携わっているお仕事は?
A.2つありまして、1つはFFやドラクエといった弊社のゲームや漫画に関するライセンス事業、もう1つはCDやiTunesなどの音楽出版事業です。

Q.先日、スクウェア・エニックスのアメリカ向けインターネットストア、Square Enix Storeが開始されましたね。現在は音楽関係だけですが(訳註:インタビュー当時)、アメリカのファンはとても喜んでいます。でも、なぜこんなに時間がかかったのですか?
A.これまで、音楽事業では北米市場を把握している担当者が居なかったからです。私は(2007年)10月から音楽事業に携わっていますが、それまでキャラクターグッズの事業展開に携わっていたこともあって、北米にも音楽商品の需要があることを知っていました。
 iTunesのほうでは2006年のE3後から音楽商品を販売していますが、北米でも多くのファンがCDを欲しいと思っていて、でも一方で海賊版が横行しています。そこで、昨年から準備を始めて、私たちが直接CDを販売する手段を設けたのです。

Q.Square Enix Storeに並んでいるCDには、昔のものや最近のものが混ざっていますが、品揃えはどのように選んでいるのですか?
A.スクウェア・エニックスのロサンゼルス支社と議論して、アメリカのファンに好まれているものを選んでいます。

Q.最近、iTunesでの販売が増えていますが、今後もっと増やしていきますか?
A.増やしていきたいと考えています。iTunes Storeでは北米・ヨーロッパ・日本で展開していますが、売上の7割は北米です。ただ、ファンはコレクション・アイテムとしてのCDも望んでいますし、パッケージングなども含めて、皆さんの意見を聞いて取り入れていきたいと思います。

Q.iTunesでは『Official Bootleg』シリーズや鈴木光人さんの『IN MY OWN BACKYARD』といった、オリジナル作品も販売されていますが、これはどのようないきさつで?
A.鈴木さんの場合、彼に限らず音楽スタッフはゲーム音楽を作ることが本業ですが、その合間に作ってきた曲をまとめてアルバムにしたものです。彼のMySpaceのページでストリーミング公開していたものに対する評判がとても良かったので、iTunesでの販売を試みました。スクウェア・エニックスではこうした試みもオープンに行っていて、これからも続けていきたいと考えています。

Q.デジキューブがなくなったことで、音楽事業にはどのような影響がありましたか?
A.デジキューブはもともと、コンビニで誰でも手軽にゲームソフトを買えるようにするために設立されましたが、コンビニの場合、売り上げが芳しくなかったときに、大量の返品を抱えるという問題がありました。
 デジキューブではその他に、攻略本と音楽CDも出していましたが、ゲーム販売がうまくいかなくなったために、これらの商品も新しい販路を作らなければならなくなりました。
 ファンにとって最大の問題は、FFシリーズを始めとするすべてのサウンドトラックが突然手に入らなくなってしまったことでした。そこで我々は、できるだけ早く新しい契約を結んで販路を作るために努力しました。

Q.アメリカのPCゲームでは、コレクターズエディションなどといって、ゲームにサウンドトラックが付属したり、サウンドトラックがダウンロードできるコードがついていたりすることが多いのですが、より多くのゲーム音楽ファンを獲得するためにこのような形式は考えていませんか?
A.日本での販売では、予約特典などでダイジェスト版のCDを付属することがあります。ただ、ゲームと音楽とでは販路が違うため、ゲームにサウンドトラックを付属させると、音楽の売り上げ実績とならないのが問題です。日本の流通システムが複雑だということもありますが、ゲーム音楽を単なるゲームの付随物でなく、ひとつの作品として受け入れてもらいたいと考えています。

Q.今後、(アメリカの)Square Enix Storeでは新作のCDを販売していくのですか、それとも昔の作品も並行して販売するのですか?
A.日本では、Legendary Seriesと題して、『LIVE A LIVE』など現在では入手困難ですが人気の高いサウンドトラックをiTunes Storeで販売しており、これからもこの流れを続けていきます。
 CDについては、どの程度売れるか検討する必要があります。間違いなく充分に売れるなら良いのですが、そうでない場合はiTunesで販売してみて、反応を見ることになるでしょう。

Q.日本では、ゲームの発売から1ヶ月かもっと短い間にサウンドトラックが発売されることが多いので、ゲームに夢中になったファンがすぐCDを買いに行くことができます。でもアメリカのゲーム会社はこういった、ゲームとゲーム音楽の相乗効果に無頓着に見えます。あなたはどのように感じていますか?
A.ファイナルファンタジーなどのサウンドトラックには、最終ボス戦やエンディングの曲など、ネタばれが含まれているので、かつてはゲームから2、3ヶ月後に発売していましたが、現在はなるべく同時か少し早く発売しようとしています。
 アメリカでも、ここ3、4年で大きく状況がかわったと思っています。弊社についていえば、『Distant Worlds』と名付けたコンサートツアーを昨年から行っていますが、ストックホルム公演に続くアメリカ・シカゴでの公演では5000人のファンがコンサートを楽しみました。
 多くのゲーム音楽には歌や言葉がありませんから、世界中に通じる普遍的なものです。また、ゲームファンだけでなく、ゲームを知らない人が聴いても楽しめるものです。世界中の人々に、できるだけ多くの手段で音楽を楽しんでもらえるようにしたいと考えています。

Q.スクウェア・エニックスで特に好きな作曲家の方はいますか?
A.それぞれに個性のある、才能ある作曲家たちがたくさんいますが、まず植松伸夫さんを挙げるべきでしょう。彼はすでにスクウェア・エニックスを離れていますが、忘れがたい数々の名曲を作っています。それから、携帯ゲームの『Before Crisis FFVII』で音楽を手掛けた石元丈晴はポップスとロックをベースとした、彼特有のスタイルを持っています。もう一人挙げるなら『キングダムハーツ』シリーズの下村陽子さんですね。誰もが遊んだことのある名作の音楽を数多く手掛けていますので、社内でも多くのスタッフが彼女の影響を受けています。

Q.植松さんとの『FINAL FANTASY REMIX』や、下村さんとの『drammatica』など、すでに会社を離れた作曲家とも変わらず一緒に作品を作っていることは素晴らしいと思いますが、『drammatica』のようなアルバムを他の作曲家の方々とも作ることは考えていますか?
A.いずれやりたいと思っています。あのようにオーケストラ演奏で作るには、コストの問題はありますが、またやってみたい挑戦です。

Q.現在(訳註:インタビュー当時)Square Enix Storeに並んでいるCDの中でおすすめはどれですか? やっぱり『More Friends』?
A.もちろん『More Friends』が最初に挙げられますね、FFシリーズから選りすぐりの曲が入っていますので。それから、ゲーム音楽といえばオーケストラのような曲、というイメージの強い方には、『すばらしきこのせかい』(訳註:石元丈晴さんが音楽担当)をおすすめします。そういったイメージとは全く異なっていて、さらにゲームを知らない方にも楽しんでいただけるようなアルバムです。

Q.最後に、サウンドトラックの販売を待っていた北米のファンに向けてメッセージを。
A.大変お待たせしました、どうもありがとうございます。これからも、iTunesとCDの両面で、たくさんのアルバムを出していきますので、是非楽しんでください。

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