2009年4月28日 06:13

『犬耳家親族会議vol.2』レポート的なもの

(5/2更新)Dog Ear Recordsのブログにも写真付きレポートが掲載。

植松伸夫さん率いるレーベルDog Ear Recordsのイベントに行きました。

えーと、まず、今回の記事は、写真いっさい無し、です。
会場内は撮影禁止だったのでもちろんですが、
外の写真なども、なんとなく忘れてました。

ついでに、トーク内容なども、メモをとっていませんでしたので、
記憶頼み+他レポートからのパクリでお送りしております(笑)

写真などはファミ通.comのレポートでどうぞ。

『犬耳家親族会議vol.2』
2009年4月26日(日)開演17時
会場:Shibuya DUO -Music Exchange-


出演者(敬称略)
Dog Ear Records 植松伸夫、松下謙介

ライブ出演:
米澤粋夏(Vocal)・太田光宏(A.Guitar)

清田愛未(Vocal/E.Piano)・伊藤怜美(Chorus/Perc.)・穴田貴也(Cello)

CELLYTHM(穴田貴也、太田陽子、安藤和美、島津由美)

トーク出演:
町田誠也(劇作家・俳優、R:MIX座長)
郡正夫(アナウンサー)
成田勤(作曲家、『グイン・サーガ』マニピュレーター)
THE BLACK MAGES(岡宮道生・福井健一郎)
+関戸剛・河盛慶次・羽入田新(飛び入り参加)

前回の『犬耳家親族会議vol.1』のときは雨降りでしたが、
今回は雨上がりの晴れた日でよかったです。

前回の会場だった『晴れたら空に豆まいて』と比べると、
倍以上のキャパを誇る今回の『DUO』。中に入ると「広ーい!」な感じでしたが、
イベントそのものの雰囲気は意外なほど変わらず。
入り口付近では、先日発売の『THE BLACK MAGES』ライブDVDのほか、
出演者の関連CDを販売していました。

で、NONSENSE ZONEのヘレンさんと連絡をとってお会いしまして、
ヘレンさんやYasuさんと開演までお話をしてました。


開演後、まずはおなじみ、植松伸夫さん松下謙介さんが登場。
初めて来た方のために、犬耳家とは、親族とは何ぞや? という紹介。
アドリブじゃないと喋れないらしい植松さんと、
台本通りじゃないと喋れないらしい松下さんの掛け合いはいつも楽しいです。

今回のイベントで、植松さんは頭にバンダナを巻いていました。
『Distant Worlds』アメリカ公演時のインタビューで初めて見ましたが、
今後はこのファッションでいくのでしょうかね?


ライブの最初の出演者は米澤粋夏さん
個人的には、昨年の『魔王転生』ライブステージ以来ですが、
そのとき、特に『A Way』に感動して、今回も楽しみにしていました。

* A Way
* 雪の彼方へ

2曲のみでしたが、力強い歌声の『A Way』と、
伸びやかで落ち着いた『雪の彼方へ』とも、印象に残りました。
ギターの太田光宏さんの軽妙な関西弁? トークも楽しかったです。
『A Way』の出だしのギターを2連発でとちっていて和みました(笑)

ライブのあとは、植松さん&松下さんも登場し、トークコーナーへ。
今回歌った2曲を含む粋夏さんのCD『A Way』が会場で販売されていましたが、
同内容のアルバムがDog Ear RecordsからiTunes Storeで販売開始
ということで、今回のイベントにも登場されたようです。

さらにここで、出演者および植松さんににゆかりのあるゲストが登場。
劇作家・俳優として、R:MIXの座長をつとめる町田誠也さん。
粋夏さんが歌で参加された昨年の舞台『魔王転生』の仕掛け人であり、
『THE BLACK MAGES』のライブではオペラの演出&ラルス役で出演された方。
というか、スキンヘッドに真っ赤なコスチュームのひと。

ここで、『魔王転生』のサウンドトラックを、
Dog Ear Recordsから出すべく調整中...という発表がありました。
はっきりと発売を断言できないのは、参加アーティストが豪華すぎて、
許可を得るのに時間と手間がかかりそうだからでしょうかね。
(植松伸夫さんをはじめ、伊藤賢治さん、下村陽子さん、光田康典さん、
弘田佳孝さん、崎元仁さん、谷岡久美さん、THE BLACK MAGESの方々など...)
でも、もし全曲が収録できたとしたら、相当すごいことになりそうです。

大人気の町田さん、舞台から出て行った後のトークでも、
"頭がまぶしい人が..."とか"ピカピカしてる人の..."とか、言われ放題でした(笑)


二組目の出演者は、清田愛未さん
CELLYTHMのリーダーとしても活躍中のチェリスト穴田貴也さん
コーラス・パーカッションの伊藤怜美さんとの演奏でした。

* うたかた(『ファイナルファンタジーソングブック まほろば』より)
* 星空のカノン
* 星霜

こちらは『魔王転生』のライブステージに出演されていたほか、
昨年末の、伊藤賢治さんを迎えてのクリスマスコンサート以来でした。
『うたかた』は、FF5の曲『はるかなる故郷』に歌をつけたもの。
クリスマスコンサートでも歌われていて、お気に入りの作品なのでしょうか。
あと2曲は、Dog Ear RecordsからiTunes Storeで発売中のアルバム、
『星空のカノン』の収録曲。プラネタリウムで使われている曲集だそうです。
2009年は、ガリレオが望遠鏡を自作、天体観測を始めてから400周年で、
それにちなみ、世界天文年とされているそうです。

...みたいな説明を落ち着いた口調で話す清田さん、今回は真面目モード?
と思いきや、曲が終わってトークコーナーになり、
ラジオ『音のたまご』でコンビを組んでいる郡正夫さんが登場するや、
いつものおもしろトークのノリを展開されていました(笑)
清田さんと郡さんは、THE BLACK MAGESの
『Darkness and Starlight』(オペラ・マリアとドラクゥ)でも、
それぞれコーラスとナレーションで参加されていましたが、
郡さんはプロレスのリングアナウンサーもされているとのことで、
プロレス好きの植松さんが、自分の登場シーンをアナウンスしてほしいと言い、
一度下がってから、郡さんのアナウンスに合わせて颯爽と舞台に上がる植松さん。
「やり始めてから、こりゃスベると気づいた」とのことですが、格好良かったですよ(笑)


続いては、植松さんが音楽担当のアニメ『グイン・サーガ』コーナー。
トークゲストには、マニピュレーターの成田勤さんが登場。
植松さんが一緒に仕事をする人を"犬耳家の一族"として募集開始したところ、
いちばん最初に応募してきたのが成田さんだったそうで、
その時に送られてきた音源は、打ち込みだったのですが、
植松さんですら生のオーケストラの演奏と聴き間違えたのだとか。
その能力を買われて『グイン・サーガ』のマニピュレーターとして起用。
植松さんと中山"ショパン"博之さんがオーケストラの譜面を作り、
それを成田さんが打ち込みで曲の形にする、
という流れで『グイン・サーガ』の曲は作られたそうです。
"犬耳家の一族"に真っ先に応募してきたというだけあって、
成田さんは大の植松さんファン。初めてのFFは小学生の時に遊んだFF5だそうです。
まだ25歳(だったかな?)で、今後どんどん活躍してもらう、と植松さん。
まだ発表はできないものの、
すでに成田さんを起用した大きなプロジェクトが進んでいるようです。
「我こそはという人はどんどん応募してください、成田くんみたいになるかもよ」とか。

さらに、スクリーンで『グイン・サーガ』の第1話の前半を上映。
自分はすでに放送で見ていたのですが、
大画面と大きなスピーカーで聴くと、映像や音の迫力が違いますねー。
ちなみに、番組はNHK BS2で毎週日曜夜に放映されているほか、
インターネット上ではNHKオンデマンドBIGLOBEでも配信中です。
番組配信は基本的に有料のようですが、
BIGLOBEのほうでは、第1話と最新話だけ無料(登録が必要)です。
また、6月24日にはサウンドトラックの発売も決定しています。


続いて、演奏としては最後になるCELLYTHMの登場。
個人的にも、ライブを見るのはもう3度目になりますね。
演奏曲は、すべてアルバム『Those Who Distorted』から。

* Immigrant Song (移民の歌/レッド・ツェッペリンのカバー)
* Land of Hope and Glory (威風堂々/エルガー作曲)
* Those Who Fight Further (更に闘う者達/FF7より)
* Clash on the Big Bridge (ビッグブリッヂの死闘/FF5より)

植松さんもおっしゃっていましたが、「どんどん進化してる」と思います。
昨年の結成から、毎回ちょっとずつアレンジを変えてきていて、
演奏における各メンバーの役割がはっきりしてきた、と植松さん。
チェロ四人組で、全員がチェロを演奏するわけですが、
もちろんチェロ自体は長年やってきて、能力のある方ばかりですから、
こういうスタイルを貫けば、Apocalypticaみたいに凄いところへ飛べそう。
(関係ないけどGraceのイントロはめちゃくちゃかっこいいと思います)
前回のイベントのときにDog Ear Recordsのwappaさんが言っていましたが、
FFという枠の中に収めておくのはもったいない、という。
メンバーの方が、オリジナル曲もやりたい、と言っていたので楽しみですね。


どのタイミングでだったか忘れてしまったのですが、
インフォメーションコーナーとして、植松さん関連の話題がいくつか出ました。

植松伸夫さんが現在制作中のソロアルバムについては、
「この間50歳になって、これからは自由にやろうと...
今までも結構好き勝手やってきたんだけど(笑)...もっと自由に曲を作りたい」と、
植松さんが仕事として音楽を作り始めるよりも前、
自分の作りたいように作詞・作曲していた頃を思い出しつつ、
コミカルな曲をたくさん作っているとのこと。
そんな中の1曲、『コンガボーイがやってきた』(たしかそんな曲名だったはず...)を、
途中まで流してくださいました。
この曲は、5月か6月か忘れましたが、近々iTunes Storeで販売されるそうです。
今後も、完成した曲から順にダウンロード販売しつつ、
曲数がたまったら、まとめてCDにする、という計画のようです。

現在、FFコンサートツアー『Distant Worlds』が世界各地で開催中です。
そこで、5月にシンガポール・台湾で開催されるのに合わせて、
『ノビヨと行く海外コンサートツアー』を旅行会社と組んで企画していたものの、
時間が無くて実現できなかったそうです。
また近場で開催される際には企画したい...とのことで。
これ、都合さえつけばすごく興味ありますね!
あ、もちろん日本でのコンサート開催も、未発表ですが楽しみにしてます。

それから、植松伸夫さんのファンクラブ『犬耳家の親族』で配布予定の、
DVD会報に収録予定の映像が一部紹介されました。
『Distant Worlds』ツアーの公演に植松さんが出演された際の舞台裏など。
「なんで歌っちゃったんだろうなあ...」とつぶやく植松さんの映像に続いて、
コンサートの舞台上で「セフィロス!」と熱唱する植松さんの映像。
客席爆笑。
指揮者のアーニー・ロスさんを指して「アーニー・ロス!」と替え歌でだめ押し。
客席大爆笑。
...DVD会報、届くのが楽しみです(笑)

上記の映像は、おそらく演奏の合間のMC中の出来事でしたが、
アメリカ公演の中でも、一部の会場では、
本当に植松さんがコーラス隊に加わって『片翼の天使』を歌っていたそうです。
「だってアーニーさんがいいって言うんだもん。...日本だとまず無理だけどね」


最後は、THE BLACK MAGESのメンバーを交えたトークコーナー。
発表では、岡宮道生さん・福井健一郎さんの、
スクエニを離れたお二人のみの登場が予告されていたのですが、
他のメンバーも、会場の2階にある関係者席に来ている、ということで、
サプライズで関戸剛さん、河盛慶次さん、羽入田新さんも舞台に登場。
「2階に全員居る? 関戸くんは? あ、もう降りてきてた」など慌てたやりとりもあり、
植松さんら、主催者にとってもサプライズだったようです。
「なんだ、全員居るんだったらライブやればよかったね」 ...本当に!
昨年夏の3rdライブの思い出話や、
最近発売されたライブのDVDのおすすめポイントといったお話でした。
さらに、昨年のライブの、黒魔道士衣装のデザインをされた上平穂高さんが、
自ら黒魔道士衣装をまとって登場、そして退場されたりもしました。

DVDの初期ロットでは、音声がモノラルになっているという不具合がありましたが、
岡宮さんは聴いても気づかなかったのだとか。
福井さんは、届いたサンプル盤を聴いて「音場がなんか狭いな?」と思い、
いろいろ試したものの改善せず、もしやと思って松下謙介さんに報告。
それを聞いた松下さんは今までに見たことのない慌てぶりだったそうです。

HAL東京・ミュージック学科の教官をしている福井さんは、
「生徒の何人かに来いって言ったのに誰も来てない」とか。
岡宮さんは自らプロデュースした『KORG DS-10』でチョコボの曲を演奏。
突然のことで短いネタしかない、という関戸さんは、
会場に来る途中、ホテルから出てきた二人組にぶつかって、
「すみません!」と謝りつつ見ると、二人とも男性だったとか。
(今回の会場周辺がラブホテルだらけだったことを踏まえての話題でした)
「定額給付金の使い道は?」というテーマトークでは、
「子供の服を買う」だとか、生々しい話が多かったですね(笑)


イベント終了後は、前回の親族会議と同じく、
出演者全員との握手会と、サイン入りカードのプレゼントが。

前回の倍、300人近く? 観客が入っていたので、
さすがに無理かも...と思っていたのですが、やってくれて嬉しかったですね。
イベントの予定時間を30分以上オーバーしていた中、
一人一人の出演者と、二言三言ずつながらお話ができる感じでした。
まあ、誘導するスタッフの方々は大変そうでしたね。

さすがにそういう状況なので、サインは基本NGという感じだったそうですが、
列の最後のほうで、サインをもらってる方はいらっしゃいましたね。
かくいう自分は...サインではないですが、握手会の列が終わったあと、
岡宮さんと『KORG DS-10』のデータ交換をしていただきました。
(岡宮さんのチョコボアレンジを頂き、自分のカンパニエアレンジを差し上げ)
「何やってんすか」と、福井さんや河盛さんにツッコまれながら...(笑)
すごく嬉しかったです。
というかこれ、手間としては、サインどころではないですので、恐縮です...。


イベント全体としては、前回よりもライブの曲数が減って、
ライブ3割・トーク(&アニメ上映)が7割、ぐらいのバランスだったので、
ライブだけを目当てに来るにはちょっと物足りないかな、という感じも正直あり。
ただ、植松さんのファン向けのイベントとしてはとても良かったと思います。
これからも数ヶ月おきに開催したいとのことでしたが、
今のアットホームな雰囲気はぜひとも保ってほしいですので、
観客の人数としては、今回ぐらいが限界...というか、ベストな気がします。
(少なすぎても、チケットがすぐ売り切れてしまって大変なので)

出演者やスタッフの皆様、それから会場や終演後にお話ししてくださった皆様、
ありがとうございました、お疲れさまでした!


いつも通り? 最後は全然関係ない話ってことで。
東京駅をぶらぶらしてると、アランジアロンゾの期間限定ショップを発見。
なつかしいなーとか思いながら、10年ぶりぐらいにお買い物しました。

犬耳犬耳言っといて最後は猫かよ!

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コメント(2)

先日はお疲れさまでしたー!
コメントすっかり遅くなっちゃってすみませんorz

会議後のプチオフ会含め、実際にお会いできて
楽しかったです! またぜひお会いしましょう!

町田さん大人気でしたよねー。
出番が終わった後もいろいろ言われてましたし。w
CELLYTHMは今後ますます活躍を期待できそうですね。

というか『KORG DS-10』のチョコボの曲データ、
岡宮さんと交換できてよかったですね!
かなりのレアもんなんじゃないかと思いますw

ヘレンさん、いらっしゃいませ!
遅くなったなんて問題ないです、コメントありがとうございます!
先日はお疲れさまでしたー。
次回開催も楽しみですね!
『DS-10』はほんとに嬉しかったです、DS持っててよかった!

また今後も、何かと同じイベントに行く機会があるかとおもいますが、
都合がつくときには、またお会いできればと!