FF11のメインコンポーザ、水田直志さんの最新担当作で、8/6発売予定の、
『ブラッド オブ バハムート』の動画が毎週1本ずつ公開されます。
(最新情報は公式ブログなどからどうぞ)
もちろん音楽もいっぱい聴けます。ボイスが入っている動画は初かも。
(ちなみにオリジナルサウンドトラックは8月12日発売予定です)
水田さんがFF14に行かないとしたら、どこへ行くのか?
というのはもちろん気になるところですが、もっと大きな、個人的な問題は、
けっきょく、自分は水田さんの作る音楽をフォローしているのか、
FF11というゲームをフォローしているのか、いずれ決めないといけないこと。
いや、二兎を追うかもしれないですけどね(笑)
FF11とか14にはまったく関係ないのですが、
ゲーム音楽でいろいろやっているひとには無縁でないニュース。
主にパソコンゲームを手がけてきた老舗の日本ファルコムが、
"ファルコム音楽フリー宣言"というものを掲げています。
で、それは何かというと、
「ファルコムのゲーム音楽は無断でBGM使用、アレンジして演奏や配布OK」
というもの。これだけ聞くとかなり衝撃的ですが、
もちろん、使い方によっては、いままで通り、許可が必要になります。
(原曲そのままの配布、アレンジ曲の有料配信・販売、ゲームへの利用など)
この意義としては、これまでいっしょくたにされていた、これらの行為に、
これはOK、これはNG、とはっきり線を引いた、ということになります。
アレンジをやっている人にとってはこれ以上ない後押し...ともいえますが、
たとえばアレンジCDを作って無断で有料で売ることはNGに入るわけでして、
無料配布なら良いんですが、少なくともCDには原価がかかるわけでして。
そこで、もうひとつ気になる他のゲーム会社への影響ですが、
まあ、大手の会社がすぐに追従することはなさそうに思います。
ただ、実際にゲーム音楽を作っている方々に話を聞く限りでは、
この"ファルコム基準"のOK/NGに近い感覚を持っている方が多そうで、
音楽家の側からの働きかけで変わっていく可能性はあるのかなあ...
音楽家自身が会社やレーベルを立てて著作権を管理している場合は特に。
それで、もしかして、
家庭用ゲーム機で育った方には「ファルコムって何?」かもしれませんので、
個人的な思い出を語っておくと、
小学生の頃はお下がりのパソコンでファルコムのゲームばかりやってました。
ファミコンよりずっと絵も音もきれいで。
だからいまでも、じつはファミコンの音とかより、
(当時のパソコンに載っていた)FM音源のほうが心に刻まれていて、
FM音源っぽい音が鳴るとハッとなります(プロミヴォンの曲とか)。
ところがそんな頃、ファミコンで出た『FF3』の曲を聴いて「おお!?」と思い、
で、ゲームとしてはゲーム機のほうが面白いのがたくさんあるじゃん、と、
だんだんパソコンゲームから離れていったのでした...『UO』をやるまでは。
そんなアレなので、
今回のことで初めて、ファルコムの曲がiTunesで配信されていることを知り、
10数年ぶりとかにいろいろ試聴して懐かしくなった、(買ってないですが...)
というだけでも、"フリー宣言"には効果があった、といえるのかも。
そういえば、ファルコム音楽は『イース』を中心に海外でも人気がありますが、
英文の宣言ページがないのは、もったいない気がする...