2005年11月11日 18:30

書籍「ヴァナ・ディール通信 サマーカーニバル2005特集号」

筆者が見てきた「サマーカーニバル2005」体験記は、
過去ログのカテゴリー:「SUMMER CARNIVAL 2005」からどうぞ。

今日発売の「ヴァナ・ディール通信 サマーカーニバル2005特集号」
(→ enterbrain / → Amazon)

たぶん、どこのサイトでもこの本の紹介記事を書いてらっしゃるでしょうから、
普通に書いてもあんまり意味がないかなあ...。
たとえば、マイケルファンなら「(略)マイケル(略)応援するサイト」のBlogをチェゲ!

さて、当日その場にいた者としてまずチェックしたいのは、
下世話なようですがやっぱり「自分、映ってるかな?」
はい、DVD開始3秒でいきなり映ってました。しかもなんか...(汗)
その後でもまたちょっと映ってますですね。

DVDの内容紹介などをされているナビゲーターは、
当日の司会を務めておられたお二人、佐野文俊さんと山本モナさん。
お二方については、前回の記事をどうぞ。



当サイト的にはやっぱり「スターオニオンズ・ライブ」の話から。

まず、最初の曲、「Yuhtanga Jungle」だけはDVDに入っていません。残念。
じつは、このライブ版の曲をMIDIに打ち込もうと計画していたのですが、無理ですかねー。
ただまあ、この曲は、その場で聴かないと魅力が半減しちゃうタイプの曲、というか演奏かも。
どんどこ腹に響くドラムとベースは、自宅のスピーカーだとなかなか味わいにくいですよね。

それ以外は、シンセサイザーの電源が落ちるハプニングも含めて
(じつは、スタッフが後ろでコンセントを抜いてた...という噂もあり)
それから、改めて拝見すると長いなあ...というメンバー紹介も含めて、ほとんど収録。
(MC部分がちょこちょことカットされてますが)
マイケルファンのあなたもほっとひと安心。というか筆者が嬉しい。

DVD映像、およびDVDパッケージ内のリーフレットには、各曲のアレンジャー表記があります。

アルバム「THE STAR ONIONS」とほぼ同じアレンジになっていた
「Rolanberry Fields」「Mog House」は、
もちろん各々アルバムと同じ、水田直志さんと谷岡久美さんがアレンジ担当。

アルバムと大幅に違うロックアレンジだった「Awakening」なのですが、
リーフレットには「水田直志」、DVD映像内には「Masato Koda」とあります。
甲田さんはアルバム版のアレンジャーでしたので、水田さんのほうが正解?

最後、これもアルバムとは違う「Selbina」ですが、水田直志さんのアレンジです。

こういうバンド曲というのは、各パートそれぞれがアレンジを加えていくものかと
思っていたので(特に「Awakening」のような曲は)、ちょっと意外でした。

このためだけに1890円出せるかっていうと、個々人の価値観次第でしょうけれど、
「お金払ってもライブ映像が見たい、でもちゃんと収録されてるの?」って方ならば、
まあまあ、満足できる内容ではないかと思いますー。


開発者トークショウ:
もともとは1時間近くあったと思いますので、半分ほどカットされていますね。
でも、うーん、まあ、映像的に面白いところはだいたい押さえていただいていますし、
対談内容自体も、いろんな方々があちこちに書いていらっしゃいますので、これで良いと思います!
(むしろ、もうちょっと削って「Yuhtanga Jungle」を...(笑))

ただ、トークショウの前、イベントのしょっぱなに流れた
夏っぽい感じのオープニングムービーはまた見たかったかな。

来場者アンケートによれば、このトークショウは、
「スターオニオンズ・ライブ」と並んで最も満足度が高かったようです。

個人的には、ジョブの強さや、戦闘バランスや、今後の更新内容などにはあまり興味がなくて、
(今後のお遊び要素とか、実装済みのヒミツ情報とか、そういった話題はウェルカムです)
内容を聞き流していた部分が多かったので、ちょっと意外でした。

でも、浜村弘一さんと開発陣のやりとり自体はショウ的に楽しかったです。
予定調和と、そうでない部分の入り混じった、微妙なせめぎあい。
リハーサルで、あらかじめ質問内容とやりとりは決めていたのだろうなと思いましたが、
一部、リハーサルになかった質問を浜村さんが突然ぶつけて、開発陣も動揺したらしいです。
DVDでそのマジな動揺っぷりを拝見するのも、また楽しからずや(笑)


植松伸夫さん&増田いずみさん:
歌はもちろん、トークもほとんど収録。
むむむ、これだけ完成された世界を作ってしまわれると、言葉が出てきません...。
何を書いても蛇足みたいで。とにかく、観ていただくしか。


バリスタ・ロワイヤル:
「バリスタ☆ロワイヤル」という表記は、(あとついでに「スタオニ」という略称も)
個人的になんとなく気恥ずかしくて使えない昨今です☆
ええっ。

全3試合の映像では、サッカーの実況などもされている佐野文俊さんが試合実況を担当されています。
(会場では、司会の、ファミ通の編集者のお二方が実況されていました)

試合映像は、実況に合わせてところどころカットされていて、全部は収録されていません。
映像が間延びしない、という意味では、このダイジェスト映像は良いのですが、
試合を全部見て、自分なりのチェックをしたかったかなあとも思います。

あと、やや盛り上がりに欠けたとはいえ、会場には笑いとか、声援・拍手もありましたから、
そのへんも活かすことができれば、もっと臨場感があったのではないかなあ。
ずっと、実況の声と効果音だけが流れていて、
つまり、選手たちを人間が操作している、という、生身の感覚を感じられない映像でした。

このへんの問題の根本を考えると、現状、ゲームシステム側の都合で、
プレイヤー視点でしか試合を見られないのが、映像的に大きな足かせになっていると思います。
「神の視点」から試合を見られるような仕組みができれば、
もっと、わかりやすさと面白さを両立した試合映像ができるかもしれませんね。

まあ、ぐだぐだ書きましたが、
現状で実現可能な範囲で、できる限り面白い映像を作っていると思いましたよ。


そういえば、以前の記事で書き忘れたのですが、
この「バリスタ・ロワイヤル」決勝大会では、Windows版FF11を使用しているため、
画面の解像度が高く、相対的に、文字が小さくなっています。
パソコンのディスプレイなら問題ないのですが、会場のプロジェクターで映したときに、
遠くからでは文字が読めないという大きな問題点がありました。
(筆者はいちばん前のほうの席で、文字が読めたので忘れていました)

とくに、両チームの現在の得点が見えないと致命的。
DVDの映像ではその点の配慮がなされていますが、会場でリアルタイムにやってほしかった。

「ログ(ゲーム中のメッセージ)の文字が見づらかった」という来場者の意見が
本のほうに掲載されていたので、そのことを思い出しました。
前回書きました、観客がもっと盛り上がれるような雰囲気作りを、という点とともに、
次回のバリスタ大会があるならば、この2つは最優先で改善していただきたいところ。


会場で流されて笑いを呼んでいたバリスタオープニングムービーと、
「バリスタ・ロワイヤル」名場面集をバックにスタッフロールが流れるエンディングムービーも収録。
作曲はRed Soul...って、ファミ通の市野ルギアさんのバンドですかこれ!
意外とホームメイドな感じ?


優勝チームのリーダーへの取材を交え、優勝までの道のりを追ったドキュメント映像もあります。
これ番組としてきちっと完成されていて、格好いいですね。スポーツドキュメンタリーっぽい。
それに比べて、会場や、映像でのバリスタ試合の見せ方・魅せ方はまだまだ発展途上の段階ですが、
これからどんどん良くなっていくと思いたいです。楽しみにしています。


誌面:
ここまでは付録DVDのほうの話でした。
本のほうは、さすがにいつもより少ない全64ページになっています。
そこにDVDケースが挟み込まれている形態なので、見た目は「ファミ通WaveDVD」っぽいです。

本の内容は、
イベントレポート、舞台裏、後日収録された開発者インタビュー(イベントを振り返る)、
それからバリスタの基礎知識と、漫画などの連載ものです。


うちはこういうサイトなので、もちろん筆者自身にとっては満足できる内容でした。
そんなわけで、購入の判断のお役に立てていただけるかわかりませんが、
イベントを直に見てきた、いちファンの感想、ご参考までにってことで。
うーん、今日は必要以上に書きすぎたわあ。

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コメント(2)

こんにちは、おひさしぶりです。
『サマーカーニバル特集号』を手にしている人は私の周辺には多いみたいですが、
これを観て、「バリスタやってみたくなった!!」という人が結構出てきています。
ランキングボードにひとつも無い不人気ジョブで参戦して確実に襟章(と、恥ずかしい称号)をもらうようなセコいバリスタプレイヤの私でも、
そういう人が増えると思うとうれしいです。

実際にその場に居た証拠があって、リアルな感じでいいですね(笑)。

バリスタプレイヤー、増えてますかー。
それだけ「気にはなるけど、よくわからないからやってない」という方が多いのかもしれませんね。
大失敗しても、せいぜいお金(と消耗品)が減るだけの遊びですから、
「とりあえずやっちゃえ!」という感じです。

称号は、なんでももらえるとうれしいですよね(笑)
自分はシーフ・白魔道士・黒魔道士という、割に参加者の多いジョブしかありませんので、
よほど幸運なときしか称号はもらえませんねー。

関係ないですが、「Yuhtanga Jungle」の未収録は・・・
原因は知りませんが、録音のほうにトラブルがあったらしいです。
制作スタッフの方に尋ねてみました。便利な世の中だ・・・(笑)