2010年11月 1日 21:40

『Distant Worlds music from FINAL FANTASY 韓国公演』のおもひで

いよいよ今週末、"Returning Home"と題して、
日本では4年半ぶりに、公式のFFコンサート『Distant Worlds』が開催されます。

筆者は、今年の2月6日(土)・7日(日)にかけて、
韓国のソウルで開催された『Distant Worlds』を観に行っていましたので、
まもなく日本公演というこの時期に、ざっくりと軽く思い出を綴ってみようと。

じつは、コンサート直後に書きかけ状態で放置していた文章に、
薄れゆく記憶をほじくり返して加筆・修正したものです。
ですので、記憶違いがあったり、情報が古いままだったり、
こことあそこで書いてること違うやん! とか、
それさっきも聞きましたよお爺ちゃん! とかあるかもですが、ご了承を...。


で、この『Distant Worlds』なのですが、
2007年のスウェーデン公演にはじまり、
世界各国を回っているコンサートツアーです。
(細かいことを言うと、開催地ごとに違うオケが演奏しているので、
ツアーと呼ぶのが正しいのかわからないですが)

『Distant Worlds』ツアー全体の公式サイト

たしか韓国での『Distant Worlds』はこれが2度目だったと思います。
(未確認ですが、アーニーさんが「We're back to Seoul」とか言ってたような)
でも、このツアー、日本での公演はずっと行われていませんでした。
来たる2010年11月6日と7日に日本での初公演が行われるわけです。
日本での公式なFFコンサートは2006年の『VOICES』以来だったりします。

また、同名のコンサートアルバムも発売されています。
2007年のツアー開幕時点での曲目なので、
今回の韓国公演を含め、最近の公演ではかなり曲目が変わっていますね。
(ちなみに、コンサートのライブ録音ではなく、別録りです)

このアルバムの収録曲のうち、何曲かは、
こちらのブログパーツで聴けますので、聴いていないかたはぜひ一度。
FF11のオープニング~プロマシアエンディングのメドレーも、
フルサイズで聴けます。太っ腹です。



Band website builders
Quantcast

また、この韓国公演の中で、
第2弾のコンサートCD『Distant Worlds II』も発表されました。
まあ、去年ぐらいからその情報は出ていたのですが、
正式発表は、このコンサートが初めてだったようです。
海外ではすでに発売中ですが、日本では間もなく、11月3日に発売
あと、ダウンロード販売もありまして、これが$9.99でいちばん安いです。
ちなみに、聴くだけならダウンロード販売サイトで、全曲フルで聴けます(笑)

ダウンロード販売といってもiTunesのような専用ソフトを使うのではなくて、
PayPalなどで代金を払って、クリックしてzipファイルをダウンロードします。
曲データの形式が、MP3以外にもAACやFLACなどから選べて、
FLACの場合、CDよりも高音質である24bit/88.2kHzのデータなのだとか。
PDF形式ですが、12ページのブックレットもついています。

iTunes Storeなどのダウンロード販売では、ブックレットが読めないので、
CDで出ているものはなるべくCDで欲しい、と個人的には思うのですが。
ここまでいたれりつくせりでしたら、ダウンロード販売でもいいですね。
パッケージやCDという物じたいには、あまり執着がないのかも...とか言いつつ、
まあ、ゲーム音楽のLPレコードなんかも集めてたりはしますが(笑)
脱線でした。


コンサートの会場は、英語名ではソウル・アーツセンター。
韓国語の名称もあり、日本語に直訳すると『芸術の殿堂』だそうです。

ステージの写真は禁止なので撮れませんでしたが、
すごくきれいで音も良いホールでした。

外から見るとこんな感じ。

中のロビーもオサレ空間でした。左にカフェ、右手には客席へ続く防音扉。

チケットは、ロビーからホール内部に入る、防音扉の前でもぎる形でした。
なので、このロビーまでは、チケットが無くても誰でも入れる感じでしたね。

ロビーには、チケット販売窓口の向かいあたりに物販も出ていました。
ホールに着いたのは開演2時間前くらいでしたが、すでに営業中で。

物販コーナーに並んでいた商品はこんな感じ。

・FF13仕様のPS3: 541000ウォン(約43000円)
・PS3版FF13(韓国語パッケージ): 83000ウォン(約6600円)

輸入品なので、安くはないですね。

FF13のソフト、パッケージは韓国語でしたが、中身は日本版と同一と思われます。

・コンサートTシャツ: 15000ウォン(約1200円)
こちらはなかなか安かったのですが、自分用の一枚しか買わなかったので、
お土産にあと何枚か買えば良かったなあとちょっと後悔したり。

・コンサートCD: 18000ウォン(約1500円)
日本でも発売されている『Distant Worlds music from FINAL FANTASY』です。
今回のコンサートと、名前こそ同じですが、
収録されているのは2007年のツアー開始時の演奏曲なので、
今回のコンサートとは曲目がかなり違います。

・Tシャツ&CDセット: 30000ウォン(約2400円)
セットで買うとちょっとお得だったり。

着いたときは、物販も含めてほとんどの設営ができていましたが、
FF13の立て看板はちょうど準備中でした。
完成したところをパシャリと一枚。

物販といい、えらくFF13押しな感じでしたが、
コンサートではFF13の曲は演奏されなかったんですよねー。
植松伸夫さんの曲だけを演奏するという形なのだと思いますが。

そういえば物販にコンサートパンフレットがなかったですね?
と思ったら、そこらへんで"ご自由にお取りください"な状態になっていた、
正方形の小さなリーフレットがプログラムなのだそうです。
中を見てみると、確かに曲目が書いてありました。

その曲目はこんな感じ。かなりボリュームがありましたね。
ただ、日本のコンサートと違って、トークなどはほとんどなかったので、
(指揮者のアーニーさんがMCを担当され、植松伸夫さんの登場も少しだけ)
がっつり演奏のみで、時間的には、休憩を含めても2時間半ほどでした。

プログラム
※これは韓国公演の曲目です。
日本公演ではかなり入れ替わっていると思われます。

01. FINAL FANTASY VIII - Liberi Fatali
02. FINAL FANTASYシリーズ - 勝利のテーマ
03. FINAL FANTASY X - ザナルカンドにて
04. FINAL FANTASY VIII - Don't be Afraid
05. FINAL FANTASY VIII - Fisherman's Holizon
06. FINAL FANTASYシリーズ - スウィング de チョコボ
07. FINAL FANTASY V - 親愛なる友へ
08. FINAL FANTASY IX - Vamo' alla Flamenco
09. FINAL FANTASY VIII - Love Grows
10. FINAL FANTASY XI - Memoro de la Ŝtono ~ Distant Worlds
11. FINAL FANTASY VIII - The Man with the Machine Gun

(休憩)

12. FINAL FANTASY VII - オープニング~爆破ミッション
13. FINAL FANTASY X - 素敵だね
14. FINAL FANTASY XIV - ザナラーンの黄昏 ~ 紅蓮の戦旗の下に
15. FINAL FANTASY VII - エアリスのテーマ
16. FINAL FANTASY VII - J-E-N-O-V-A
17. FINAL FANTASY XI - Ronfaure
18. FINAL FANTASY IV - 愛のテーマ
19. FINAL FANTASY VI - オペラ「マリアとドラクゥ」
20. FINAL FANTASY VI - ティナのテーマ

(アンコール)
21. FINAL FANTASY VII - 片翼の天使


そろそろやることもなくなってきたので、
集合時間まで、同行の方々と一緒にカフェで一服します。
お向かいのシュークリームはNonsense Zoneのヘレンさんのですね(笑)


筆者の場合、もともとコンサート料金込みのツアーに参加していたので、
チケットは直接買わずにツアーのスタッフの方から受け取ったのですが、
これがVIPチケットというもので、日本のコンサートと比べても高い、
110000ウォン(9000円弱)もするものでした。
で、これはなにがVIPなのかというと、

コンサート前に、植松伸夫さん&指揮者のアーニー・ロスさんの
サイン会に参加できる権がセットになっているのでした。
このシステム、海外のゲーム音楽コンサートではよくあるみたいですが、
日本でもやればいいと思うのですよねー。
追加料金って、イメージ的にあまり良くは思われないかもしれませんが、
その作品のファン(筆者とかな!)なら飛びつくと思いますし、
その分ちょっとでも他の席の料金を下げればいいと思うのでする。

(その代わりなのかわかりませんが、今度の日本公演では、
 植松伸夫さんのファンクラブ会員+同行者限定で、
 お食事&植松さんアーニーさんサイン会というものがひっそりと行われます(笑)
 40名限定で、すでに売り切れていると思われますが)

ちなみに、その他の席種は、S席99000ウォン(約8000円)、
A席77000ウォン(約6000円)、B席55000ウォン(約4500円)
...とかそんな感じだったような気がします!(記録してなかったので記憶頼み)

そして開演。

ちなみに3つ隣の席が、ドッグイヤーレコーズの松下謙介さんでした。
(ファミコン時代から、FFをはじめ様々なゲーム音楽CDの制作に携わってきた方)
これまではずっとスタッフとして舞台袖などからコンサートを見てきたので、
純粋に観客として客席からFFコンサートを見るのは初めてだったそうです。


01. FINAL FANTASY VIII - Liberi Fatali

このブログを読むような方に、改めて曲の説明をする必要はないと思いますが、
FF8のオープニングムービーで使われている曲です。
FFコンサートで始まりの曲といえば、
これか、FF7の『オープニング~爆破ミッション』か、という感じですが、
この曲のイントロのコーラスが始まったときの緊張感は何とも言えないです。

最初の曲が終わったところで、指揮者のアーニー・ロスさんが韓国語で挨拶。
あとはずっとアーニーさんが英語で話しながら進行していましたね。

翌日、植松伸夫さんへの質問タイムで ――
Q.指揮者のアーニー・ロスさんが英語でMCも担当していましたが、
 観客の、韓国の人たちはみんな英語がしゃべれるんでしょうか?
A.
(スタッフの方:)
 会場でインタビューした観客の方々はみんな英語ペラペラでした。
(植松さん:)これはやばいと思ってね、スピードラーニングを始めようと。
 石川遼くんみたいに喋れるようにならないとなあ。(笑)

今日、演奏を担当されるEuro-Asian Philharmonic Orchestraと、
コーラス担当のGrand Chorus of Seoulを紹介した後、
植松伸夫さんが舞台袖からステージに登場。
とくにトークなどはなく、そのままステージを降りて客席に座られました。
その間、場内にはもちろん歓声と指笛が鳴り響いていました。


02. FINAL FANTASYシリーズ - 勝利のテーマ

まずこの曲から始めましょう、という紹介で、FFファンなら誰でも知っている、
バトルに勝利したときの曲...のイントロだけを演奏。
FF11でいうと、レベルアップの時に流れる部分ですね。
当然ながら、曲が始まったかと思うとすぐに終わります。
拍手とともに、ちょっと笑い声も起きていました。


03. FINAL FANTASY X - ザナルカンドにて

で、そのままMC無しで、あのピアノのフレーズが始まる...という、心憎い演出。
コンサート中は、ずっと正面のスクリーンに映像が出ていたのですが、
この曲では、エンディングも含めたFF10の名場面の数々を見せていました。
FFシリーズの中で、ストーリーは10がいちばん好きだなあ、と改めて思ったり。
というか、他のFFはそれぞれいろんな「名場面」を覚えていても、
全体的なストーリーとしてはあまり記憶していないのですよね。
もちろんこの曲は何度聴いても良くて、いきなり泣きそうでやばかったですね。


04. FINAL FANTASY VIII - Don't be Afraid

FF8の通常戦闘の曲なのですが、
この曲では、まずFF8のゲーム中の場面が映像として流れ始めました。
サイファーやらゼルやらが喋ったりして、ゲームが進行していき、
敵にエンカウントしたところで、演奏開始。という演出でした。
こういう、映像をからめた演出は、『Distant Worlds』ツアーの特徴でもあるので、
日本公演でもいろいろやってくれるのではないかと思います。


05. FINAL FANTASY VIII - Fisherman's Holizon

前半はなぜだかFF8の曲が多いです。つづけてFF8の町の曲。
コンサートではよく演奏されるので、
個人的にはこのコーラス入りのアレンジのほうが耳に残っていますね。
映像も、比較的のどかな雰囲気です。高波が襲ってきてましたが...
ゲーム中ではどんな展開があったのか全然覚えてないですが、
きれいで落ち着いていて、心地よく眠くなる曲ですね(笑)


06. FINAL FANTASYシリーズ - スウィング de チョコボ

指揮者のアーニーさんの、「One, Two, Three, Four!」の声で始まったのは、
アーニーさんご自身がコンサート向けにアレンジした、チョコボのテーマ。
コンサートCDにも入っていますが、このアレンジ好きです。
最初、ちょっと観客のほうから手拍子が入ったのですが、すぐに止みました。
スクリーンには、歴代FFのチョコボが(11までですが)次々と現れる映像が。


それから、続く2曲で演奏に加わるギタリストの方をアーニーさんが紹介。
(お名前は忘れましたが、韓国の方のようでした)


07. FINAL FANTASY V - 親愛なる友へ

そしてギターのソロで始まったのは、FF5のエンディング曲。
もしかすると、アレンジアルバムのタイトルにもなった、
『Dear Friends』という英語の曲名のほうがピンとくるかもしれません。
これもかなりグッときましたね。
映像は...たぶんFF5の名場面集だったと思うのですが、忘れてしまいました...。


08. FINAL FANTASY IX - Vamo' alla Flamenco

ギターとともにもう1曲、FF9の演劇の場面やチョコボの穴掘りで使われた曲。
今回のコンサートの曲目では、FF7と8の曲が多かったのに対して、
FF9からはこの1曲だけでしたね、欲を言えばもっと聴きたかったかも。


09. FINAL FANTASY VIII - Love Grows

FF8の挿入歌『Eyes on me』のオーケストラバージョン、
と、演奏前にアーニーさんが紹介していました。
FF8のオーケストラアルバム『FITHOS LUSEC WECOS VINOSEC』に収録されたり、
21世紀最初のFFコンサートだった『20020220』でも演奏された定番曲です。


10. FINAL FANTASY XI - Memoro de la Ŝtono ~ Distant Worlds

FF11から、オープニングと、『プロマシアの呪縛』エンディングのメドレー。
日本で開催されたオーケストラコンサート『VOICES』が初出のアレンジですが、
筆者は『VOICES』に行けなくてこの曲を生で聴けなかったのが心残りでした。
やっと聴けた、という感じですね。
ただ、歌手の方(たぶん韓国の方でした)が、完全なオペラ歌唱だったので、
オリジナルの増田いずみさんのイメージと違って、ちょっと違和感はありました。

(まあ、アルバムで歌っているSusan Callowayさんもかなり張りのある声で、
 増田さんのDistant Worldsとはまったくタイプが違うのですけれども。
 ちなみに日本公演ではたぶんSusanさんが歌われると思います。
 SusanさんはFF14のテーマソング『Answer』を歌っている方でもあります)

映像のほうは、FF11のオープニングムービーと、
『プロマシアの呪縛』のいろんな場面をつないでいましたが、
もうちょっと丁寧なつなぎ方をしてほしいなあ...
と、FF11のこととなると、いろいろ注文をつけてしまいます(笑)


11. FINAL FANTASY VIII - The Man with the Machine Gun

前半最後の曲は、やはりFF8から、ラグナ編の通常戦闘曲。
こちらも、先ほどの『Don't be Afraid』と同じく、
FF8のラグナたちが登場する場面がスクリーンで展開され、
戦闘が始まるのに合わせて演奏が始まりました。


休憩では、同行の皆さんとともに、前半の感想をいろいろと。
『グイン・サーガ』やFF14で植松伸夫さんの曲を編曲された成田勤さんや、
ドッグイヤーレコーズのsekkyさんもいらして、ご挨拶したり。
FF8多かったね! まあFF8の音楽は神だからね! みたいな会話。


12. FINAL FANTASY VII - オープニング~爆破ミッション

前半はかなりFF8のターンでしたが、後半はそこそこFF7のターンです。
まずは定番のオープニング曲でスタート。すごく盛り上がりますね。


13. FINAL FANTASY X - 素敵だね

この韓国公演では、ポスターなどのキービジュアルはFF10なのです。
曲数でいえばFF7や8が多いのに、なぜFF10なのか?
たぶん、この曲がこのコンサートの目玉だったからでしょう。
韓国版のFF10で、韓国語の『素敵だね』を歌っていたイ・スヨンさんが登場すると、
このコンサートの中でもいちばんの大歓声が。

Wikipedia「イ・スヨン」

翌日、植松伸夫さんへの質問タイムで ――
Q.昨日のFFコンサートでいちばん良かった曲は何ですか?
A.韓国版FFXのイ・スヨンさんご本人が歌ってくれた『素敵だね』かな。
 FFXの頃は、まだ日本の歌手の歌が入ったゲームは韓国で売れなかったから、
 韓国版のFFXではイ・スヨンさんに韓国語で歌ってもらった。
 あの人ってかわいいでしょ。FFXの頃はもっとアイドルっぽく歌ってたんだけど、
 今回のリハーサルのときウィスパーボイスで歌ってて、びっくりしたんだよね。
 オーケストラがバックだから、もっと大きな声で歌ってほしい、
 とアーニーさん(指揮者)は言ったんだけど、それでもあの歌い方を変えない。
 ついにはアーニーさんのほうが折れて、オーケストラのほうの音を小さくした。
 あれだけ指揮者とオーケストラをコントロールできるって凄いと思うんだけど、
 将来は美空ひばりみたいな大物の歌手になるんじゃないかなあ。

『素敵だね』は、もちろん数え切れないほど聴いていますが、
韓国語版を聴くのはもちろん初めて。
日本のコンサートでは、わざわざ韓国語で歌うこともないでしょうから、
かなりレアなものを聴かせていただいたように思います。


ここで、アーニーさんが「FF13やった人?」みたいな質問すると、
さすが、コンサートに来る方々だけあって、結構声が上がっていました。
(ちなみに、当時FF13は日本語版しか出ていませんでした)
ということは、FF13の曲? ...かと思いきや、話題はその次のFF14に。
「Guess who is the composer of FF14? ... Nobuo Uematsu!」
というアーニーさんの言葉に、また歓声が起きました。


14. FINAL FANTASY XIV - ザナラーンの黄昏 ~ 紅蓮の戦旗の下に

そして、筆者的にはいちばん気になっていた、FF14の曲。
FF14のWindows版はすでに発売されていますが、コンサート開催時は発売前でした。
基本的には、2009年の東京ゲームショウで流された映像と同じ流れのメドレー。
スクリーンにも、もちろんそのPVが流れていました。
フィールド曲『ザナラーンの黄昏』からギルドリーブ曲『紅蓮の戦旗の下に』へ。
で、最後にもう1曲、ゲームショウ映像にはなかった曲でフィナーレ。
ちょっと、おなじみのFFテーマ曲っぽいフレーズがあって、気になりました。
あれは結局、FFのテーマ(FF14では『オープニングテーマ』)だったのかな?


15. FINAL FANTASY VII - エアリスのテーマ

FF7といえば、これも人気曲で、オーケストラでの演奏もかなり多いです。
映像はやっぱり、FF7から、エアリス中心の映像...だったと思います。


16. FINAL FANTASY VII - J-E-N-O-V-A

昨年、コンサートツアーの曲目に増やしてほしい曲、という投票を行って、
その結果選ばれた追加曲が『妖星乱舞』と、この『J-E-N-O-V-A』でした。
今回は『J-E-N-O-V-A』のほうを演奏。
あのシンセで駆け下りるイントロをどうするのかな、と思ったのですが、
ピアノ、そして後からマリンバが入ってきました。
この曲では特にドラムセットが活躍して、リズムにメリハリをつけていました。


17. FINAL FANTASY XI - Ronfaure

『Distant Worlds』はFFオーケストラコンサートの世界ツアーですが、
それより前、2004年には、日本国内で、
『TOUR de JAPON』というFFのオーケストラコンサートツアーが行われていました。
この曲はその『TOUR de JAPON』で初演された曲。
いい曲ですけども、FF11ならロンフォよりも他に...と思ってしまいます、が、
FF11の植松さんの曲では、オケに合う曲といえばこれなんですかねー。


18. FINAL FANTASY IV - 愛のテーマ

小学校の音楽の教科書にも載ったことのある、定番の名曲。
今回のコンサートでは、FF1から3までの曲は演奏されていないので、
今回演奏された曲の中ではいちばん古い曲ということになりますね。
(チョコボと勝利のテーマを除けば、ですが)


19. FINAL FANTASY VI - オペラ「マリアとドラクゥ」

FF6の劇中劇をそのまま(ゲーム中に起きるハプニングは除いて)、
ステージ上に再現してしまおうというこの曲...というか演目も、
2004年の『TOUR de JAPON』が初演。
『Distant Worlds』ツアーでも定番曲として、その英語版が演奏されています。
この韓国公演でも、オペラは英語でした。


20. FINAL FANTASY VI - ティナのテーマ

曲名の通りティナのテーマ曲でもあり、フィールド曲としても使われており、
そしてゲームのオープニングでも使われている曲ですね。
この曲が始まると、スクリーンに映し出されたのは、
スーパーファミコン版FF6のオープニング! 雪の中を歩く魔導アーマー!
で、ゲーム画面をそのまま流しているのかと思いきや、
画面に表示されるスタッフロールの文字が、
コンサートのキャスト・スタッフ紹介になっている、という演出でした。
この曲が(プログラム上は)最後の曲というのはちょっと意外ですが、
うまくプログラムを締めつつ、
アンコールへの期待をあおっていたのではないかと。


アンコール
21. FINAL FANTASY VII - 片翼の天使

で、アンコールと言えば問答無用でこの曲ですね!
もう飽きたという意見も、コアなファンからは多いのですが、
(特に海外では?)この曲がないとコンサートが終われない、
というぐらいの人気ぶりなのだそうで。
もちろん、海外でも、コア層の意見はまた違っているのですが、
「これが初めてのFFコンサート」という人のほうがずっと多いわけで、
そういう方はやっぱり「いちどは生で片翼聴きたい!」なわけです。

拍手に応えて戻ってきたアーニーさんの「One Winged Angel!」コールに、
会場が歓声につつまれ、歓声の中、
ステージの奥に並ぶコーラス隊の元へと歩いていく、作務衣姿は......。

翌日、植松伸夫さんへの質問タイムで ――
Q.『片翼の天使』にはコーラスで参加されてましたが、いかがでしたか?
A.他の公演でも結構歌ってるんだけど、あれ歌ってても横の音が聞こえないのね。
 隣の人の歌声も聞こえないんだよ。
 だから、音を聴いて合わせるんじゃなく、指揮を見て合わせないといけなくて。
 指揮者を見ないといけない理由がわかった。

Q.『片翼の天使』の中で、
 パシンッ! という音を出しているのは何という楽器ですか?
A.あー、なんだっけアレ...
 (しばらく考えて)えーっと、忘れちゃった(笑)
(後日、ドッグイヤーレコーズのsekkyさんから補足:)
 "スラップスティック "です。二枚の板をパンって叩いて鳴らす打楽器です。
 師匠忘れちゃってたんですねw

で、今回、韓国まで聴きに行ったわけですが、進行はほとんど英語のみで、
『マリアとドラクゥ』も、もちろん『Distant Worlds』も、歌詞は英語。
『素敵だね』だけは韓国語。
ちなみに『Liberi Fatali』はラテン語、『Memoro de la Ŝtono』はエスペラント。
プログラムは英語と韓国語の併記。(...だった気がするんですが違うかも)
なわけで、韓国語さっぱりの筆者でも、ほとんど困ることはありませんでした。
いちど、会場のロビーで、韓国語で話しかけられましたが、
すみません英語で、とお願いして、普通に会話できました。
「そのサインどこでもらったの!」
「これはだねチミ、VIPチケットというものがあってだね...」的な会話でした。

ちなみに、この『Distant Worlds』韓国公演ですが、
植松さんの会社、ドッグイヤーレコーズが企画したツアーで観に行きました。
ツアー全体のレポートは、ほぼリアルタイムの更新で行いましたので、
まだお時間に余裕のある方は、このへんの記事も是非どうぞです(笑)

● 1日目 ... 到着、そして植松伸夫さんたちと夕食会 (1) (2) (3)
● 2日目 ... FFコンサート in 韓国
● 3日目 ... 植松伸夫さんたちと明洞散策

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コメント(4)

コンサート直前に、
よいものを読ませていただきました。

こんなにたくさんの曲が聞けたんですね。
これは、6、7日のコンサート、
期待大です。

Tシャツ、安いですね。それにパンフも(笑)。
素敵だねの韓国語バージョンは聞いてみたかったです。

お忙しい中、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。

こっこさん、いらっしゃいませ!
お読みいただいてありがとうございますー。

ツアーの間に曲数が増えていって、こんな曲数になっているようです(笑)
日本公演も大掛かりなコンサートになってそうですので、
どんな演出でどんな曲が聴けるのか、楽しみですね。

あ、ちなみにですが、日本公演で販売されるTシャツは
写真のとは違って、日本公演オリジナルのデザインになるみたいですね。

こんにちは

韓国公演詳細ありがとうございます!
私も行ったのですが(たしか帰りの飛行機でお隣でした)既に記憶があやふやで、国際フォーラムでデジャヴ感じてたらそうだ韓国で見たんだとかやってました(……)

神奈川フィルの演奏とても良かったですね。
(DVDも期待できそうです)
今回の公演は両日参加されるのでしょうか?
というわけで感想や解説も楽しみにおまちしています。

オウミさん、いらっしゃいませ!
日本公演は、日曜日のほうだけ観に行きました。
ただ、今回のレポートはいろんな方が書いてくださっていると思うので、
きちんとした形では書かないと思いますー。
(コンサート後の夜に行われた、植松さん・アーニーさん・ベンヤミンさんサイン会のほうは書くかもです)
DVDも楽しみですね!