2009年8月17日 22:41

『PRESS START 2009』レポート的なもの(1)

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大変お待たせしましたというかもう待たれてもいないであろう、
『PRESS START 2009』のレポート的なものです。
これまで、当ブログのイベントレポートなどの記事は、
どんなに長くても1回でまとめて掲載してきたのですが、
(最後まで書いてから、最初を書き直したくなったりするので...)
どうも、これ、いつ完成するやらわからないので(笑)、
3回に分けての掲載という、初の試みをやってみます。
(参考までに、『PRESS START 2006』『~ 2007』『~ 2008』の記事)

今回、昼の部と夜の部を両方観ましたので、比較の視点も加えつつ、
まずは、全体の雑感からまいりますー。

ちなみに、メドレーの中身も含む全曲目が載った公式レポートも出てます。
Dog Ear Recordのブログには舞台裏レポートも出てますし、
PRESS STARTの公式サイトでもアンコール曲の話が追加されています。
なのでまあ、このあたり読めばもう充分かもですね!(笑)

『PRESS START 2009 -Symphony of Games-』

日時:2009年8月2日(日)
 昼の部 13:30開場/14:00開演
 夜の部 18:00開場/18:30開演
会場:東京芸術劇場 大ホール

指揮:竹本泰蔵さん
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
 高橋織子さん(ソプラノ、『ペルソナ4』『エースコンバット・ゼロ』)
 江草啓太さん(ピアノ&チェレスタ、全9曲で演奏)
 大塚茉莉子さん(ボーカル、『PORTAL』)
 窪田晴男さん(ギター、全4曲で演奏)
 HIDE-HIDE(三味線&尺八、『大神』)
 後藤貴徳さん(ギター、『エースコンバット・ゼロ』『俺の屍を越えてゆけ』)
 樹原涼子さん(ボーカル、『俺の屍を越えてゆけ』)

司会:坂本安代さん
コンサート企画・トーク出演:
植松伸夫さん、桜井政博さん、酒井省吾さん、野島一成さん、竹本泰蔵さん

トークゲスト出演:
 目黒将司さん(『ペルソナ4』作曲)
 近藤浩治さん(『スーパーマリオブラザーズ』作曲)、昼の部のみ
 小林啓樹さん(『エースコンバット・ゼロ』作曲)
 米政美さん(『リズム天国』作曲)、昼の部のみ
 Hiroさん(『ファンタジーゾーン』作曲)
 近藤正樹さん(『ファンタジーゾーン』デザイン)
 椎名豪さん(『テイルズ オブ レジェンディア』作曲)

過去4回の『PRESS START』の中で、
今年がいちばん良かったのではないでしょうかー。
って、去年も同じことを書いたのですが、実感としてそう思います。

観客の扱い方もこなれてきて、『リズム天国』での舞台上と観客の共演も、
2007年の『LocoRoco』のときとは段違いだったと思います。
作曲者などのトークゲストの人数も多くてにぎやかでしたね。
ただ、任天堂のお二人が夜公演に出られなかったのと、
『俺の屍を越えてゆけ』で、歌唱のみならず、作詞・作曲者でもある、
樹原涼子さんのトークがなかったのは残念ですがー。

◆座席は重要
アンプ等をつかわない、オーケストラだけの演奏の場合、
割とどこの席に座ってもちゃんと聴けるようになっていると思うのですが、
多くのゲーム音楽コンサートのように、
オーケストラ用のホールでアンプを使う場合は、
席による「アタリ」「ハズレ」が、かなり出てきてしまいます。
もちろん、そのあたりはアンプの使われ方にもよると思うのですが、
特殊な編成が入れ替わり立ち替わり登場する『PRESS START』は、
毎回、この落差が非常に大きい印象がありますねー。

というか、今回特に、
舞台を斜め下に見下ろすバルコニー席だった昼の部の「ハズレ」っぷりが...。
トークでは何を喋っているのか半分ぐらいしか聞きとれない、
ボーカルや尺八などはオーケストラに埋もれてしまってあまり聴こえない、
といった状態でした。
夜の部が、1階の中央あたりで、かなり良い位置だったので、
それと比較して、余計に当たり外れを感じたのかもしれませんが。

ただ、同じ会場だった『モンスターハンター 狩猟音楽祭』でも、
今回の昼公演の位置に近い、2階左翼の席でしたが、
そのときは、アンプを通した民族楽器の音も違和感なかったんですけどねー。
アレンジや編成やPAの技術的な面で、今回より上手くやっていたのか、
それとも、今回の席の方がやや前方なので、その差なのかはわかりませんが。

◆チケットはしっかりと持とうね
昼公演の途中の休憩時間に、夜公演のチケットを落としてしまいました。
休憩後の第2部が始まるというときに気づいてあせってしまい、
係員の方が届けてくださるまでの4曲ほどが頭に入りませんでした(笑)
おかげで、夜公演のほうでは新鮮な気持ちで聴けましたが...。

◆あちこちDS祭り
夜公演で桜井政博さんの第一声が「すれ違い通信が大漁のことと思います」
もちろん、会場のいたるところで起動していた『ドラクエIX』のネタ。
ちなみに、昼公演のほうでは、
「回復薬の調合にお忙しいところ、お越しくださってありがとうございます」
だったか...確かではないですが、『モンハン3』ネタでした。

◆パイプオルガンは出番なし
東京芸術劇場のシンボルのひとつが、巨大なパイプオルガンなのですが、
上演中は白い板で覆われて、パイプオルガン自体が隠れていました。

◆映像はあったほうがいいなあ
今回も、基本的にはタイトルロゴのみ表示、演奏途中で消える、という感じ。
『ファンタジーゾーン』だけ、なぜか、曲に合わせて、
画面写真がスライドショーのように切り替わり表示されてました。
去年は『ロックマン2』のみ、桜井さんのお手製の画像が使われてましたが、
今回もそんな感じでしょうか。

2007年の公演だけは、演奏に合わせてゲームの動画を流していまして、
ただ、おそらく、あまり評判が良くなかったようなのですが、
問題は、作品ごとに、映像の質に落差がありすぎたことだと思います。
作る手間というより、権利の問題(単に使える・使えないだけではなくて、
手続きが煩雑だったりとか、担当者の仕事が遅い、とか...笑)
が、会社によってまちまちだったのではないでしょうか。

せめて、今回の『ファンタジーゾーン』のようなスライドショーだけでも、
できればいいのに...と思い、アンケートの要望欄にも書いたりしました。

◆司会者は、まあ、あんな感じで良いのでは
司会者がゲームに詳しそうではない、事務的な進行しかしない、
という指摘も、数多くありますが、個人的には気になりませんでした。
というか、最後まで司会者の存在自体を意識しなかったというか(笑)
ドラクエで「○○はレベルがあがった!」というメッセージが出ても、
誰からのメッセージだろう、なんて考えないのと同じレベルで。

たしかに、2006年や2007年の司会の方はゲームに詳しく、
企画者やゲストの方々の濃い話題にも入っていけていたのですが、
でも、知らないゲームの話で盛り上がられても...と、あまり嬉しくなくて。
濃いゲーム話をするのは、企画者とゲストの方々だけで良いだろう、と。
演奏がメインディッシュで、トークは演奏をより楽しむためのデザートですから。

とはいえ、現実に、司会者に対して不満の声が多いのは確かなので、
台本に、何かしら、にやりとするネタを仕込んでおくと良いのかもですね。
あと、ゲームに詳しくない観客のため、
濃いゲーム話に対してフォローやツッコミを入れる役を振っておくとか。
いずれにせよ、台本通りにつつがなく進めるのが司会の仕事なので、
手を入れるとすれば、台本のほうではないかと思います。

◆そういえば
昼の部の影アナ(開演前の注意など、声だけのアナウンス)が、
やけにゆっくりさん状態な喋り方だったのは何だったのでしょう。...夢?
夜の部は普通でした。


ひとまず、今回はここまでにします。
あとは、それぞれの演奏曲について、
休憩をはさんだ前半と後半をそれぞれ1本ずつの記事で書こうと思います。

『PRESS START 2009』レポート的なもの(2)へ続く

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