“作曲:谷岡久美さん”の楽曲

「Awakening」とは「覚醒」。Shadow Lord(闇の王)との戦闘曲です。
「ジラートの幻影」以前のメインシナリオにおける最終ボス戦でもあります。

FF11プレイヤーの間では1,2を争う・・・あるいは、
もしかすると、ダントツで首位を走る、ほどの、
この人気曲を手がけられたのは、
『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』等の曲を手がけている谷岡久美さん
FF11の戦闘曲の中では唯一、水田さん以外の方が手がけられています。
曲の半分は打楽器では、と感じるほど、激しいビートの嵐は、
谷岡さんの楽曲としても、FF11の楽曲としても、特に異彩を放っています。

かつて、FFシリーズといえば、長い長いラストダンジョン、
と言われた時代があります。
最初に選べる6つのジョブ(職業)が、FFの第1作目と同じである、など、
明らかに初期のFFシリーズを意識した面を多数持つ、FF11というゲームですが、
「ジラートの幻影」発売以前でのラストダンジョンともいえる、
闇の王の許へたどり着くまでの長い道のりも、
あるいは、かつてのFFシリーズの継承なのでしょうか。

その長い道のりを、道中で流れる楽曲の曲名で表すと
「Xarcabard」~「Castle Zvahl」~「Shadow Lord」となりますが、
寂しく恐ろしい雰囲気を次第に盛り上げていきこの場面に到達する道のりは、
グラフィック・音楽とも、このゲーム中随一の演出ではないかと思います。

2002年5月にサービスを開始したFF11は、2007年5月に5周年を迎えました。
そこで、ちょうどその月に開催されたイベント「SQUARE ENIX PARTY 2007」の中で、
FF11の3人の作曲家による、この5年間を振り返る「トーク&ミニコンサート」がありました。
この「Awakening」ピアノアレンジは、そこで演奏された曲のひとつで、
作曲の谷岡久美さん自らがアレンジ・ピアノ演奏をされました。

イベントについては、その後、FF11のライブカメラで放映されましたが、
現在は聴く手段がないため、レアな曲になっています。
とはいえ、スターオニオンズの「Gustaberg」のように、CDのボーナストラックに収めても良いぐらいの、
迫力ある曲になっていると思います。

打ち込みについては、いつもと違って生演奏の耳コピということで、
テンポや音量の揺れなど、いつもより細かく再現を試みています。
また、左手と右手でチャンネルを分けているので、ピアノで弾いてみたい方にも役立つかもしれません。
といっても、自分ではまったくピアノが弾けないので、
手の使い分けやペダルの使い方が間違っている部分もあるかとは思います。


グスタベルグ――
工房都市バストゥークを囲む、赤茶けた岩石砂漠。
たいした植物も育たない殺風景な場所だが、鉱物資源は豊富で、バストゥーク共和国躍進の原動力となった。
盆地を東西に分かち、川が流れているが、何らかの鉱物が溶け込んでいるためか、流域には草木はほとんど生育せず、殺風景なごつごつといた岩場が広がっている。
ただ、臥竜の滝は別格で、その荘厳な美しさはヴァナ・ディール中に知れ渡っている。
東の方は眼下にバストア海をのぞむ断崖となっており、モルヒェン灯台が周辺を航行する船や飛空艇の目印となっている。
(PlayOnline「ヴァナ・ディール観光ガイド」より) →公式サイト

ゲーム開始時の所属国にバストゥーク共和国を選んだ場合、最初に冒険することになる場所です。
作曲は谷岡久美さん(『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』シリーズ作曲)。
編曲は谷岡久美さん・岩崎英則さん(『フロントミッション4』『フロントミッション5』作曲)。

※2011年11月に発売された『FINAL FANTASY XI Original Soundtrack -PLUS-』で、
この曲の曲名、および作曲者(谷岡久美さん)が明らかになりました。

この曲(Vana'diel Tribune)この曲と同じように、
FF11のプレイ中ではなく、その周辺で使われている曲です。
PlayOnline Viewer(「Foster Family」参照)から見ることが出来る、FF11に関する情報のページでは、
主にこれら3曲が振り分けられています。

FF11をプレイしている方でも、「アルタナ大全って何だっけ?」と思われるかもしれません。
ゲーム内からアクセスできる攻略データベース・・・になりそこねたもの、です。
アイテムや魔法などのデータは、現在も、PlayOnline Viewer(「Foster Family」参照)から閲覧できますが、
すでにデータの更新はされていないようです。
(と、これを書いた時点ではそうでしたが、2005年末に正式に閉鎖され、閲覧もできなくなりました)
また、ゲーム中に、現在地付近に出現する要注意モンスター、などを教えてくれる機能も、かつてはありましたが、
現在は使えなくなっています。

この曲は、「アルタナ大全」のほか、FF11のオンラインマニュアルや、
ゲーム内の結婚式の申し込みをする「ウェディングサポート(「Eternal Oath」参照)」のページなどでも使用されています。

※2011年11月に発売された『FINAL FANTASY XI Original Soundtrack -PLUS-』で、
この曲の曲名、および作曲者(谷岡久美さん)が明らかになりました。

この曲(Vana'diel Tribune)この曲と同じように、
FF11のプレイ中ではなく、その周辺で使われている曲です。
PlayOnline Viewer(「Foster Family」参照)から見ることが出来る、FF11に関する情報のページでは、
主にこれら3曲が振り分けられています。

この曲は、FF11の3周年記念の特設ページや、
プレイヤーやキャラクターに関する統計結果をまとめた「ヴァナ・ディール国勢調査」、
「コンフリクト」や「Mentor」といった新システムの解説ページなど、
また、WebMoneyを用いて、FF11のプレイ料金を支払う画面でも流れています。
そういうわけで、ウェブサイトのBGM向きの曲として打ち込んでみました。

※2011年11月に発売された『FINAL FANTASY XI Original Soundtrack -PLUS-』で、
この曲の曲名、および作曲者(谷岡久美さん)が明らかになりました。

この曲この曲と同じように、
FF11のプレイ中ではなく、その周辺で使われている曲です。
PlayOnline Viewer(「Foster Family」参照)から見ることが出来る、FF11に関する情報のページでは、
主にこれら3曲が振り分けられています。

FF11はインターネットに繋がっているのであるからして、
ゲーム内世界での最近の出来事を記した新聞や、
開発者からの最新情報が読めたりするわけです。
これはその画面で流れている曲ですが、サントラには収録されていません。

「Shadow Lord」とは、「闇の王」。
FF11の開始当初から用意されていたストーリーで、中盤にさしかかろうとするところでこの名を聞くことになり、
さらにその影が現れ、そして最後には戦うことになるという、わかりやすい展開があります。
「闇の王」という、わかりやすい名前といい、これも、初期のFF11によく見られた「原点回帰」のひとつかもしれません。

曲名がまぎらわしいですが、Shadow Lord(闇の王)との戦闘曲は、大曲「Awakening」で、
こちらは、闇の王の影を見るとき、また本物の闇の王との戦闘直前に流れるほうの短い曲です。
「Xarcabard」の寂寥、「Castle Zvahl」の緊張感を越えた先に現れる、ひたすら恐ろしい雰囲気。
また、「デュナミス-ザルカバード」を除く、すべてのデュナミスエリアでもずっと流れているので、
人によってはそちらの印象のほうが強いかもしれません。

作曲は谷岡久美さん(FFクリスタルクロニクル、コード・エイジシリーズなど作曲)、
編曲は谷岡久美さんと岩崎英則さん(フロントミッション4、5など作曲)ですが、
きちんと聴いてみると、岩崎さんの手が加わっている意味がわかります。
コーラスとピアノとストリングス以外にフレーズらしいものは現れませんが、
ぱっと聴きの印象よりも遥かに多くの、謎の音が使われていて、自分の力量ではろくに再現できませんでした。