“作曲:植松伸夫さん/編曲:水田直志さん”の楽曲

おなじみチョコボのテーマのアレンジですが、「ジラートの幻影」から登場した曲です。
FF11の音楽の特徴でもある弦と木管を中心にした、軽快でやわらかな編曲になっています。
「Dash」とはチョコボに乗って駆けていく様子を描写したのでしょうか、
左のほうに足音らしいパーカッションが鳴り続けています。
作曲はもちろん植松伸夫さん、編曲は水田直志さん

ちなみに、「チョコボレーシング」というゲームで、
すでに「ダッシュ DE チョコボ」というチョコボアレンジ曲(編曲:伊藤賢治さん)があるのですが、
知らずに名づけたのか、曲自体はとくに関係が無いようです。

「Memoro de la S^tono(石の記憶)」(「''FFXI Opening Theme''」参照)のアレンジ曲で、
「Third」とあるように、ストーリー上つながりのある(おそらくエンディング曲までつながっている)3つ目の曲ですが、
爽やかな「First Ode」、穏やかな「Second Ode」とは全く曲調が違っています。
その理由は、やはり流れる場面が、不安と恐怖に支配されたシーンであるためでしょう。
「ジラート」で流れた上の曲と雰囲気が近く、終わり方を意図的に気持ち悪くしている点も似ています。
原曲となっている「Memoro de la S^tono」の作曲は植松伸夫さん
アレンジは、水田直志さん

ちなみに、原曲の「Memoro de la S^tono」に対してこの曲の「Memoria de la S^tona」という曲名は、
男性形を女性形に変えた、ように見えますが、
じつは、エスペラントには男性名詞・女性名詞の別はなく、
名詞はすべて「-o(複数形は-oj、対格は-on/-ojn)」で終わるようになっているので、
こんなエスペラントの単語はおそらく存在せず、雰囲気で名づけられた曲名ではないかと思います。

「Memoro de la S^tono(石の記憶)」(「''FFXI Opening Theme''」参照)の、途中の旋律から、
17小節と短いながらも美しく壮大な曲にアレンジされています。
曲調から想像できるように、「ジラートの幻影」ストーリー上の重要な場面、
中盤の山場といえる強敵を倒した直後の場面で、使われています。
最後の、重苦しいストリングスは、これから来る、さらなる苦闘を予感させます。

サウンドトラックの曲目を見ると、
「ジラートの幻影」は、のちの「プロマシアの呪縛」より曲数が少ないように見えますが、
こうした、短いイベント曲が「ジラート」ではサウンドトラックにあまり収録されず、
「プロマシア」では多く収録されている、という違いがあるため、
それも含めると、曲数は同程度になると思います。
原曲となっている「Memoro de la S^tono」の作曲は植松伸夫さん
アレンジは、水田直志さん

ゲーム内にある「船宿コーカバ」でもこの曲を聴くことができますが、
「天空を望みて」という曲名になっています。

作曲:植松伸夫さん/編曲:水田直志さん
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