「Awakening」とは「覚醒」。Shadow Lord(闇の王)との戦闘曲です。
「ジラートの幻影」以前のメインシナリオにおける最終ボス戦でもあります。
FF11プレイヤーの間では1,2を争う・・・あるいは、
もしかすると、ダントツで首位を走る、ほどの、
この人気曲を手がけられたのは、
『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』等の曲を手がけている谷岡久美さん。
FF11の戦闘曲の中では唯一、水田さん以外の方が手がけられています。
曲の半分は打楽器では、と感じるほど、激しいビートの嵐は、
谷岡さんの楽曲としても、FF11の楽曲としても、特に異彩を放っています。
かつて、FFシリーズといえば、長い長いラストダンジョン、
と言われた時代があります。
最初に選べる6つのジョブ(職業)が、FFの第1作目と同じである、など、
明らかに初期のFFシリーズを意識した面を多数持つ、FF11というゲームですが、
「ジラートの幻影」発売以前でのラストダンジョンともいえる、
闇の王の許へたどり着くまでの長い道のりも、
あるいは、かつてのFFシリーズの継承なのでしょうか。
その長い道のりを、道中で流れる楽曲の曲名で表すと
「Xarcabard」~「Castle Zvahl」~「Shadow Lord」となりますが、
寂しく恐ろしい雰囲気を次第に盛り上げていきこの場面に到達する道のりは、
グラフィック・音楽とも、このゲーム中随一の演出ではないかと思います。