“公式アレンジ曲”の楽曲

『Autumn Footfalls』は、過去世界のロンフォールで流れる曲です。
昨年11月に催された2つのイベント、大阪の『アルタナ祭り』と、
アナハイムの『FINAL FANTASY XI Fan Festival 2007』で演奏されました。
原曲の作曲は水田直志さんですが、
アレンジと演奏は、『Awakening』同様、谷岡久美さんの手によるものです。

2002年5月にサービスを開始したFF11は、2007年5月に5周年を迎えました。
そこで、ちょうどその月に開催されたイベント「SQUARE ENIX PARTY 2007」の中で、
FF11の3人の作曲家による、この5年間を振り返る「トーク&ミニコンサート」がありました。
この「Awakening」ピアノアレンジは、そこで演奏された曲のひとつで、
作曲の谷岡久美さん自らがアレンジ・ピアノ演奏をされました。

イベントについては、その後、FF11のライブカメラで放映されましたが、
現在は聴く手段がないため、レアな曲になっています。
とはいえ、スターオニオンズの「Gustaberg」のように、CDのボーナストラックに収めても良いぐらいの、
迫力ある曲になっていると思います。

打ち込みについては、いつもと違って生演奏の耳コピということで、
テンポや音量の揺れなど、いつもより細かく再現を試みています。
また、左手と右手でチャンネルを分けているので、ピアノで弾いてみたい方にも役立つかもしれません。
といっても、自分ではまったくピアノが弾けないので、
手の使い分けやペダルの使い方が間違っている部分もあるかとは思います。

「FINAL FANTASY XI Original Soundtrack」には、限定版というものがありました。
パッケージが、全面に天野喜孝さんのイラストを印刷した大きな屏風形になっていることと、
2枚組のCDのほかに、DVDが1枚加えられている点が、通常版と異なります。
DVDには、FF11のオープニングムービー(「''FFXI Opening Theme''」参照)が、
5.1ch Dolby Digital版など、音声によっていくつかのバージョンで収録されている他、
「''FFXI Opening Theme''」のオーケストラの収録風景なども収められています。
そしてまた、この曲「Memoro de la S^tono Remix (石の記憶 リミックス)」も、
このDVDの中でのみ、聴くことができます。
既存のCDには収録されておらず、ゲーム中でも流れることはありません。

マンドリン(?)・ヴィオラ・タンバリンの音色のみで作られた、シンプルな曲ですが、
旋律自体は、ほぼ、「Recollection」と同じものです。
というより、この曲名から考えると、
オープニングムービー中のボーカル曲である「Memoro de la S^tono」の
間奏部分をふくらませて作られたこのリミックスを、さらにふくらませて、
「Recollection」という曲が生まれたのかもしれません。
作曲は植松伸夫さん。リミックスは、植松伸夫さんと、岩崎英則さん

FF11とは無関係の曲ですが、クリスマス向けの曲ということで追加しました。
スクウェアの音楽部門が「スクウェアサウンズ」という別の会社に分かれていた頃、
2000年の年末に、クリスマスプレゼントという形で、
PlayOnline.com内、スクウェアサウンズのサイト上に公開された曲です。

原曲は、FFシリーズではおなじみのメロディですが、
シリーズ内でも作品によって、使われている時と使われていない時があるようです。
FF11では、現在のところ、使われていません。
曲名は、「ファイナルファンタジー」と呼ばれることが多いですが、
シリーズ中の、様々な曲に組み込まれているので、抽象的に「FFのテーマ曲」などと呼ばれることも。

クリスマスといえば定番の、スレイベルや鐘の音などのほか、
ドラムセットも積極的に使われており、元気あふれるクリスマスアレンジです。
打ち込みでは再現できませんでしたが、
最後のオルゴールの部分には、大勢の子供たちが遊んでいる声がバックで流れています。
作曲は、もちろん植松伸夫さん
「ロマンシング サガ」シリーズなどで知られる、伊藤賢治さんの手でアレンジされています。