“エリアBGM”の楽曲

おなじみチョコボのテーマのアレンジですが、「ジラートの幻影」から登場した曲です。
FF11の音楽の特徴でもある弦と木管を中心にした、軽快でやわらかな編曲になっています。
「Dash」とはチョコボに乗って駆けていく様子を描写したのでしょうか、
左のほうに足音らしいパーカッションが鳴り続けています。
作曲はもちろん植松伸夫さん、編曲は水田直志さん

ちなみに、「チョコボレーシング」というゲームで、
すでに「ダッシュ DE チョコボ」というチョコボアレンジ曲(編曲:伊藤賢治さん)があるのですが、
知らずに名づけたのか、曲自体はとくに関係が無いようです。

飛空艇はFFの歴史とともにありました。
新作が出れば、今度のFFはどこで飛空艇に乗れるのかわくわくしました。
「飛空艇を手に入れた」と言えばそれは相当ゲームを進めたということであり、
同じくFFを進めている友達からはおおっと声があがるものでした。

さて、FF11でもその伝統は継承されており、
かなりゲームを進めなければこの飛空艇の曲を聴くことはできません。
しかし、FF11での飛空艇は自動運転で、のんびりとした空の旅であるため、
いつもの勇ましい曲調と比べると、軽快な曲になっています。
作曲は植松伸夫さん

ヴァナ・ディール各地に突然現れた謎の物体、禁断の口(Cavernous Maw)。
それに触れた冒険者は、過去の、水晶大戦(Crystal War)の時代のヴァナ・ディールに放り出されることになります。
冒険者たちの時代が始まる20年以上も前、天晶暦(C.E.)862年のこと。
突如現れた謎の指導者が各地の獣人たちを束ね、サンドリア・バストゥーク・ウィンダス各国を攻撃(862年5月~7月)。
それにより、三国は大きな打撃を受け、議論の結果、ジュノを含めた四国によるアルタナ連合軍が結成(862年9月)。
そのような時代にやってきた冒険者は、傭兵として連合軍に身を投じることになります。

『アルタナの神兵』の舞台となる世界の大部分は、FF11の開始当初からあった場所。
ただし、その過去の姿です。
そして、そこでは音楽もまた、違ったものが使われています。
この曲が使われているのは、サンドリア王国の王都を囲む広大な森林地帯、ロンフォール(Ronfaure)。
現在のロンフォールでは、植松伸夫さんによる、あたたかく力強い楽曲が流れていますが、
過去のロンフォールでは、楽器の編成は似ていますが、切なげなメロディーを奏でています。
作曲は水田直志さん。

皇都アルザビ――

広大なアトルガン皇国領の西半分を司る首都で、高い塁壁で幾重にも護られた堅固な城塞都市。
石造家屋の屋根を連ねて通路とする多層構造の街並は、さながら迷宮のようである。
街中に散見される蛇の紋様は、皇国のシンボルである両頭の蛇王「ザッハーク」がモチーフ。
(公式サイト『アトルガンの秘宝』ページより) →公式サイト

作曲の水田直志さんのコメントは、

"『アトルガンの秘宝』で行けることになる、いちばん大きな町です。
最初にイメージ画を見たときに中東をイメージする音色を感じました。
楽曲はどこか黄昏ている感じも出しています。"
(「ヴァナ・ディール通信 アトルガンの秘宝特集号」エンターブレイン発行 より)

「Bustle of the Capital」とは「首都の雑踏」。
拡張ディスク「アトルガンの秘宝」の発売によって、新しい大陸、エラジアが増えました。
そこへたどり着いた冒険者が最初に目にするのが、アトルガン皇国の首都、アルザビ(Al Zahbi)です。
つまりこの曲は、新たな世界に冒険者を迎える曲ということもでき、
それに相応しい、今までのFF11にない印象的な音色が奏でられています。

ビビキー湾――
ミンダルシア大陸の南東、ググリュー洋に面した入江。
無数の小島に護られた湾内は、穏やかで地味に富み、かつてはタルタル漁民により魚貝や海草の大規模な養殖が行われていた。
戦後、優秀なミスラ漁民の大量進出に伴い、養殖業は廃れてしまったが、魔法で巨大化されたウラグナイトを始め、豊富な水産資源は手付かずで残されていた。
そこに目をつけた漁業ギルドは、最近、この湾内の漁業権を得、小型の魔行漁船で漁を始めた。
いずれ冒険者にも解放し、一儲けしようという皮算用もあるようだ。
(公式サイトより) →公式サイト

ビビキー湾を走る魔行漁船ことマナクリッパーに乗ると流れる曲です。
また、場所は違いますが、
木工ギルドが管理するバージ船に乗ってファノエ運河を移動するときもこの曲が流れます。
いずれも、『時の流れ』に身をまかせ、変化する風景を眺めながらのんびり釣りができる船です。
そんなのんびりモードによく合う、FF11らしい落ち着いた綺麗な曲です。
作曲は水田直志さん

「Eastward bound...」とは「東方へ・・・」。

"アトルガン皇国へは船で行くことになるのですが、
その船で流れる曲『Eastward Bound...』なんかはとくにポップス調で明るいものにしました。
「これからいろいろなことが待ってますよ!」というか、プレイヤーのワクワク感をあと押しできたらいいなと。
晴れのときに船出してもらえるといちばんいいですね。"
作曲:水田直志さん (「ヴァナ・ディール通信 アトルガンの秘宝特集号」エンターブレイン発行 より)

アトルガン皇国には、現在2つの航路で船が走っていて、
ひとつは、旧大陸にあるマウラの町と、皇都アルザビの辺民街区(アトルガン白門)を結ぶ、外洋航路。
もうひとつは、アトルガン白門と、その北のアズーフ島の港町ナシュモを結ぶ、銀海航路です。

『アトルガンの秘宝』の舞台となる新大陸へ行くためには、普通は、外洋航路を通る必要があるため、
ほとんどのプレイヤーにとって、この曲はゲームの中で初めて聴く『アトルガン』新曲となったでしょう。
そしてまた、今までのFF11ではなかったタイプの曲でもあります。
この曲のおかげで、エラジア大陸の海は、いままでの海より明るいイメージがありますが、
それはまた、いままでの空より明るい、エラジア大陸の空と呼び合っているようにも思います。

結婚式で流れる曲です。
といっても、ゲームを進めていくと結婚式のイベントが起きるわけではありません。

「2人のプレイヤーキャラクターが、
お互いをかけがえのないパートナーと
することを宣言するものです。」(PlayOnline「ウェディングサポート」より)

FF11では、ゲーム内で出会った相手キャラクターと、
スクウェア・エニックスのスタッフによる進行のもと、
ゲーム内での結婚式を挙げることができます。
その会場で、新郎・新婦の入場時に流れる曲です。
作曲は水田直志さん

青年がワイヤーをつたって乱入してきたりはしません。
花嫁が背中から飛び降りたりもしません。
しかし、新郎新婦に参列者、神父さんも、生身の人間が操作しているので
何が起こるか分からないのが面白いところ、かもしれません。

ゲーム内にある「船宿コーカバ」でもこの曲を聴くことができますが、
「永遠の誓い」という曲名になっています。

FF11の世界、ヴァナ・ディールのあちこちを蝕み始めた、虚ろ(Emptiness)と呼ばれる現象。
その真相を追う冒険者たちが、
虚ろなる闇に飛び込むことによって訪れる場所、それがプロミヴォン(Promyvion)。
そこは、ヴァナ・ディールには決して存在し得ない光景でありながら、
一方でヴァナ・ディールを中途半端に模した世界のようでもあります。
その正体は、謎につつまれていますが、
「Promyvion」という名前から男神の名「Promathia(プロマシア)」を連想することはできそうです。

音の数は少ないながら、浮遊感のある独特な音色が響いています。
その点では「ジラートの幻影」に収録された「Tu'Lia」という曲を継いでいるといえそうですが、
曲調は全く違う、暗く不安に満ちた美しい曲です。
作曲は水田直志さん
「プロマシアの呪縛」では、水田さんはまずこの曲を最初に作り、
この曲を基準に、もっと明るい曲や様々な曲を加えていったそうです。


グスタベルグ――
工房都市バストゥークを囲む、赤茶けた岩石砂漠。
たいした植物も育たない殺風景な場所だが、鉱物資源は豊富で、バストゥーク共和国躍進の原動力となった。
盆地を東西に分かち、川が流れているが、何らかの鉱物が溶け込んでいるためか、流域には草木はほとんど生育せず、殺風景なごつごつといた岩場が広がっている。
ただ、臥竜の滝は別格で、その荘厳な美しさはヴァナ・ディール中に知れ渡っている。
東の方は眼下にバストア海をのぞむ断崖となっており、モルヒェン灯台が周辺を航行する船や飛空艇の目印となっている。
(PlayOnline「ヴァナ・ディール観光ガイド」より) →公式サイト

ゲーム開始時の所属国にバストゥーク共和国を選んだ場合、最初に冒険することになる場所です。
作曲は谷岡久美さん(『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』シリーズ作曲)。
編曲は谷岡久美さん・岩崎英則さん(『フロントミッション4』『フロントミッション5』作曲)。

聖地ジ・タを越え、滅びの神殿と畏れられる廃墟ロ・メーヴの奥に
神々の間(Hall of the Gods)はあります。
人知れずそこに立ち、向かい合う二柱の神像は女神アルタナと男神プロマシア。

アルタナが人類を創造し、プロマシアが獣人を創造した、とするアルタナ信仰を持つのが
ヒューム・エルヴァーン・タルタル・ミスラ・ガルカの5種族の「人類」。
一方、「人類」によって「獣人」と定義されたゴブリン・オーク・クゥダフ・ヤグード等の種族は
それぞれ異なった信仰を持っており、
また、アルタナ信仰の中でも国家間で教義の違いから宗教対立も生まれるなど、
複雑な歴史的・宗教的背景を持つのがFF11の世界たるヴァナ・ディールです。

そうした背景からか、神々しさの中にどこか不安も感じてしまうコーラス曲ですが、
男神の名を冠した「プロマシアの呪縛」でも重要なテーマとなりそうです。
作曲は水田直志さん

カダーバの浮沼(うきぬ)――

アズーフ島に広がる大沼沢地帯。「カダーバ」とはイフラマド語で「迷夢」の意。
ほぼ一年を通して濃霧に覆われている陰鬱たる地だが、
密生した灌木とマコモやハス等の挺水植物からなる植生は豊かで、両棲の動物が数多く棲息している。
この一帯は、かつてアトルガン皇国とイフラマド王国の激戦が繰り広げられた古戦場としても知られるが、
今ではそれらの国々に代わり、ラミア擁する死者の軍団とナシュモのキキルン、
そして近東を拠点とするフォモルの一党が、隠然と勢力争いを繰り広げている。
(公式サイト『アトルガンの秘宝』ページより) →公式サイト

「Illusions in the Mist」とは「霧の中のまぼろし」。
ヴァナ・ディールに霧の濃い場所はたくさんありますが、
この曲が流れるカダーバの浮沼(Caedarva Mire)は、神秘的というより陰鬱で、
こちらが身を隠していても見破ってくるインプ族や、発見しづらいチゴーなど、厄介な敵の多い場所です。
他の場所と同じ敵でも、ここにいると、なぜか不気味な印象を受けてしまいます。
そういった雰囲気に、この曲が寄与しているのは、もちろんのこと。
作曲は水田直志さん。

FF11の世界、ヴァナ・ディールにも夏祭りがあり、クリスマスがあるようです。
ほんとうは、現実の世界とヴァナ・ディールとでは時間の進み方が違うのですが、
現実の季節に合わせて、そのような季節ものの出し物が現れることがあります。
その内容は様々で、街中が飾りつけられたり、花火が上がったり、ミニゲームができる、など。

12月にはもちろんクリスマスシーズンとなり、街をイルミネーションが包んでいます。
ただ、特に英語圏において、特定の宗教を直接的に表さないように、
FF11の世界では「星芒祭(Starlight Celebration)」という正式名称があります。
この曲は2004年から追加された「星芒祭」用の音楽で、
「The Grand Duchy of Jeuno」のアレンジ曲となっており、その名の通りジュノの街で流れます。

その音を聞けば真っ先にクリスマスが連想される楽器・スレイベルをはじめ、
冬らしい、澄んだ音色を中心にアレンジされています。
しかし、残念ながらジュノに雪は降りません。
作曲・編曲とも、水田直志さん

この曲は、『FFXI OST Premium Box』の未収録楽曲集に収録されたほか、
iTunes Storeでも単体で販売されています。
(→ SQUARE ENIX MUSIC Download)

ゲーム内にある「船宿コーカバ」でもこの曲を聴くことができますが、
「星の降る夜だから」という曲名になっています。

ワジャーム樹林――

皇都の西部を覆う広大な森林。
「ワジャーム」とはアトルガン語で「豊穣なる」の意。
その名のとおり、北部バフラウ段丘と合わせて形成される大雨緑樹林帯は、
巨大な巣を作る蜂や高速翼で滞空する鳥など樹林に育まれた豊かな動物相がみられる。
以前の林内は、皇国軍の築いた監視塔と巡視隊の林道パトロールによって子供でも野苺狩りが楽しめるほど安全であった。
しかし、防衛線の崩壊した今では皇都侵攻の恰好のルートとして、その林道がマムージャ軍に利用されているようだ。
(公式サイト『アトルガンの秘宝』ページより) →公式サイト

「Jeweled Boughs」とは「彩られた木々」。
FF11の世界には、すでにロンフォールやジャグナー森林、聖地ジ・タといった森がありますが、
この曲が流れる、ワジャーム樹林(Wajaom Woodlands)とバフラウ段丘(Bhaflau Thickets)は、
それらの森よりずっと明るく、色彩も鮮やかです。
曲調も、優しくやわらかで、ロンフォールと比べても旅愁の色は薄くなっています。


カザム――
エルシモ島の北端にある漁村。
約400年前に殖民したと伝えられる。ミスラの支族が村民の大半を占め、
狩猟や漁労を生業として暮らしている。
カザムは自治権を有しており、
族長ジャコが開く集会によって、様々な案件が決定されている。
(公式サイトより)

祖国を離れ、はるばるとジュノ大公国までやってきた冒険者は、
そこを拠点にして、様々な辺境の地へ旅立つことになります。
2つの大陸からは南東に位置するエルシモ島へは、
ジュノの港から、飛空艇に乗って行くことができます。

エルシモ島は、火山地帯を除く大半が熱帯雨林となっている、
暖かく水の豊かな島です。
飛空艇から、南の島に降り立った冒険者は、
初めての南国の空気を呼吸し、独特の音楽に耳を傾けるでしょう。
作曲は水田直志さん

波の音が響き、水と果物が豊富にあり、
猫のような耳と尻尾を持つ、ミスラ族の女性ばかりの港町は、
バカンスには最高の土地かもしれません。
しかし、一歩でも町を出れば、冒険者たちにとっては
手強いモンスターが数多くうごめく、冒険の舞台となるのです。


自治都市マウラ――
穏やかなパムタム海峡に面した断崖をくり抜いて築かれた港町で、
ウィンダス連邦に属する都市のひとつ。
元々はタルタル族の町だったのだが、前マウラ総督の寛大な政策のお陰で、
今では、さまざまな国籍や種族、職業の者が集う、賑やかな町となっている。
(PlayOnline「ヴァナ・ディール観光ガイド」より) →公式サイト

ところが、現在では冒険者の数は少なく、どちらかといえば賑やかではない町となっている。
そんなやや寂れ気味の港町になぜかぴったりの曲です。ゆったりお聴きください。
作曲は水田直志さん

ノーグ(Norg)は、海に向かって開けた洞窟状の港ですが、海賊たちが根城としています。
それだけに、ちょっとおっかない会話が聞かれることも。
しかし、国家に縛られず、世界を股にかける冒険者たちは、ここでは割と歓迎されているようです。
また、冒険者にとっても、東方から届いた品物が並ぶ数少ない場所であるため、
もちつもたれつの関係でうまくいっているのでしょう。

そんな海賊たちのテーマともいえるこの曲の、作曲は水田直志さん
ちょっと一筋縄ではいかなさそうな、でもどこかユーモラスな曲ですが、
この方向でのさらなる発展形が、
「プロマシアの呪縛」に収録された「Moblin Menagerie - Movalpolos」という曲であるように思います。

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ロランベリー耕地――
ヒューム族やエルヴァーン族に好まれる果実、ロランベリーを栽培している広大な果樹園。
段々畑にして、日当たりや通風に微妙な差をつけることで、年中収穫できる工夫が施されている。
また、デルフラント半島の突端にあたる場所には、三つの巨大な橋がかけられている。
ひとつはジュノへと到る市場橋、
ひとつはノルバレン地方へと到る『ボーリスブル卿の橋』、
そして、もうひとつはジュノ海峡を越えミンダルシア大陸と結ばれた『ジュノ大橋』である。
(PlayOnline「ヴァナ・ディール観光ガイド」より) →公式サイト

祖国を旅立った冒険者は、(正確には、所属国ですが、そんな気持ちだと思います)
次にマウラや、セルビナといった港町を訪れることになります。
そして、そこでさらなる経験を積んだ冒険者が、
その次に目指すのは、地理的にも政治的にも、2つの大陸を結ぶ要衝に位置する、
ジュノ大公国です。
しかし、そこへの道のりは、簡単なものではありません。
ようやくセルビナを旅立った冒険者が、
雨の降りしきる、じめじめしたパシュハウ沼を抜けた先に、
ロランベリー耕地があります。

パシュハウ沼を、モルボルから逃げつつ水しぶきを上げて突破してきた冒険者にとって、
天気もおだやかで、切り開かれた道の続くロランベリー耕地は、
初めて、遠い祖国に想いをはせる場所かもしれません。
ひと息つくところで流れる、この、ゆったりした、寂しげな曲に聴き入ると、
なおさらそんな気持ちになるかもしれません。
作曲は水田直志さん

作曲は水田直志さん


ウィンダス連邦――
ミンダルシア大陸の南方や、その近隣の島々に住む小柄な民タルタルの諸部族が連合して成立させた連邦国家。
「天の塔」と呼ばれる神殿に住む神子の信託を元に、
諸部族の代表の名残である、各分野の博士達の合議で治められている。
街の一角には、タルタル族と友好関係にあるミスラ族が暮らし、
天性のハンターである彼女達の狩りの技が、この都を一層豊かなものにした。
連邦の首都ウィンダスは、数十年前の戦火で一度は見る影もなく荒れ果てたが、
今では街全体が魔法研究機関として機能する学術都市として、見事な復興を遂げている。
(PlayOnline「ヴァナ・ディール観光ガイド」より) →公式サイト

作曲は水田直志さん

ゲーム内にある「船宿コーカバ」でもこの曲を聴くことができますが、
「水と森と大空と」という曲名になっています。


聖地ジ・タ――
ミンダルシア大陸の北端リ・テロア地方の、陸からの入口にあたる鬱蒼とした針葉樹林。
樹齢数千年を数える大木も珍しくない森の中は、少量の日光しか届かず、昼なお暗いが、
時折、点在する岩の先端部が発光し、辺りを不気味に照らし出す怪現象が見られる。
このような超常現象のせいもあってか、この地はヴァナ・ディールの人々に神域と信じられており、
ロ・メーヴへの巡礼者と不信心なゴブリンの追い剥ぎ以外、長い間、訪れる者は稀だった。
(公式サイトより) →公式サイト

聖地と呼ばれる割に、シナリオ的には、あまり重要な出来事は起きず、
何かをしにいくというよりも、そのための通り道となることのほうが多いでしょう。
しかしそれゆえに、あまり人もいない、のんびりと散歩をするにはいい場所です。
深呼吸をしたくなる、静かな森です。
人里離れた、神秘的な現象の起きるこの場所にふさわしい、
哀愁のただよう曲は水田直志さんの手によるもの。

ただし、最近まで、誰も足を踏み入れていなかった場所であるだけに、
熟練した冒険者でなければ、危険もそこそこにありますので、森林浴の際はご注意を。

エジワ蘿洞(らどう)――

ワジャーム樹林の地下に広がる長大な洞窟。
つる草を始め、羊歯や粘菌、緑藻など地下世界に適応した植物が洞内を覆い、地表とはまったく異なる独特の鮮やかな景観を作り上げている。
またここは、ほとんどが海に没したとされる古代オルドゥーム文明の町があった場所として知られ、いたる所に石柱や祭壇等の遺址が残っている。
しかし獣人が勢力を増し、皇国軍による保全が廃止された昨今は、キキルンやマムージャ等による盗掘が跡を絶たないようだ。
(公式サイト『アトルガンの秘宝』ページより) →公式サイト

"光る植物や建物があったり、光る虫が飛んでいる不思議なエリアです。 ちょっと物悲しいメロディーですが、長時間聴く人の気がめいってはいけないので、 途中で明るいメロディーを加えて変化をつけています。" 作曲:水田直志さん (「ヴァナ・ディール通信 アトルガンの秘宝特集号」エンターブレイン発行 より)

「Whispers of the Gods」とは「神々のささやき」。
この曲が使われているエジワ蘿洞(Aydeewa Subterrane)は、暗く美しい洞窟です。
「蘿」とはツタやカズラのことですが、英語名とはあまり対応していない名称です。
ハープとウッドベースだけのシンプルな編成のスローテンポな曲は、落ち着いた寂しい雰囲気を作っていますが、
ここも洞窟であるからには、危険なモンスターも数多く生息しており、リラックスして聴けることは、あまりないかもしれません。


ザルカバード――
バルドニア地方の中央に位置する谷。
各所で切り立った崖が両側に迫る隘路となっており、ズヴァール城を天然の要害たらしめている。
クリスタル戦争末期、攻勢に転じたアルタナ連合軍に対し、獣人軍はここに篭って激しく抵抗した。
そのため、兵力で勝っていたにも関わらず、アルタナ連合軍は、なかなかこの谷を抜けられず、
おびただしい損害を出して、一時撤退を余儀なくされた。
(PlayOnline「ヴァナ・ディール観光ガイド」より) →公式サイト

「X」arcabard、Castle 「Z」vahl、と終わりを連想させる地名がつけられているように、
雪が降り紫色の霧が立ち込める、「ジラートの幻影」以前における最果ての地です。
訪れる人が少なく、寂しい気分が味わえるのは今も変わらず。
実にいやーな感じのメロディを奏でるファゴットは、続く「Castle Zvahl」にも引き継がれていきます。
作曲は水田直志さん