もう2007年も終わろうとしていますし、こんなところを読む方には今更な話題ですが...
初代『ファイナルファンタジー(FF)』が発売されてから、この12月で20年が経ちました。
じつは筆者が『FF』シリーズの熱心なファンであった時期は短く、
発売日に購入したのは『FF6』だけです。
思い入れが強い作品はというと、3と6と、もちろん11で、
特に『FF3』では初めて、ゲームの中で流れている音楽に興味を持ち、
テープレコーダーを、テレビのスピーカーに押しあてて録音した幼い頃の筆者でした。
曲は『ドーガとウネの館』が大好きでした。もちろん今でも好きですが。
ついでに、初めてゲーム音楽をパソコンで打ち込んだのは『FF5』ですが、
これは、雑誌『マイコンBASICマガジン』に掲載された楽譜からの打ち込みでした。
初めて、曲から直で耳コピしたゲーム音楽は『FFタクティクス』だったと思います。
逆に、ナンバリング作品の中で未プレイなのは1,2,4,12ですね。
12は買うだけ買っておいて、いちども起動していないという酷い状態ですが(笑)、
いずれは『ドラクエ8』ともども起動したい...もとい、クリアしたいと思っています。
そんな記念の年ですし、各所で様々な企画があったと思うのですがあまり知りません。
エンターブレインからは記念本『ファイナルファンタジー レミニセンス』が発売中。
FF11はゲーム内容の紹介に12ページと、召喚獣や魔法一覧でときどき11の話も。
内容は、もちろん表面をさらっただけで、新情報や攻略ネタなどはありません。
FF11にどっぷり漬かっていると、冗談でなく割と『FF』であることを忘れてますが(笑)、
"FFシリーズの中の一作としてのFF11"を俯瞰できるのが、なかなか新鮮です。
FFシリーズの主要開発者9人へのインタビュー記事のうち、FF11にも関わった方では、
天野喜孝さんが金屏風ヴァナ・ディール地図を制作された際のお話があったり、
坂口博信さんはFF11をオンラインゲームとして仕掛けたいきさつを語られていたり。
植松伸夫さんも、もちろん登場されていますが、FF11の話題は特にありません。
さらに、田中弘道さん(プロデューサー)や石井浩一さん(初期ディレクター)の記事も。
田中さんはおなじみですが、石井さんがFF11を語るのは久しぶりでしょうか。
石井さんについては、あまりFF11プレイヤーの間では話題にならない人物ですが、
開発当初から、シナリオの加藤正人さんとともにFF11の世界観を作っていたはずで、
石井さんの代表作『聖剣伝説』シリーズとFF11の世界は繋がりが感じられます。
たとえば、FF11の世界である"ヴァナ・ディール"という名前は、
おそらく『聖剣』の世界"ファ・ディール"と何らかの意味を込めて繋げているのでしょうし、
クォン大陸、バストゥークといった地名は『聖剣』でも登場していましたね。
あと、『アルティマニア』などで知られるスタジオベントスタッフも記念本を作っていて、
『キャラクター編』『ストーリー編』『バトル/モンスター編』とスクエニから発売予定。
ベントスタッフの本といえば『ALL ABOUT』時代から内容の濃さと独創性が際立ち、
『FF』シリーズでは7以降、11を除く全ての作品の攻略本を作っていますが...
シリーズ中でも特殊なFF11についてどこまで扱ってくれるのか、気になるところです。
あと、これまた『マイコンBASICマガジン』以来の伝統として必ず扱う音楽ネタですが、
植松さんインタビューは当然として、他の作曲家をどこまでフィーチャーしてくれるか。
水田さん谷岡さんも良いですが、『FFX-2』の松枝賀子さんの近況が気になります。
そして、ネット上での白眉は以前にもご紹介した『The Final Fantasy Retrospective』
『FF』の20年間を振り返る、約3時間半の大作ムービー(英語)です。
海外でも、こんな気合いの入った作品を作ってくれるシリーズになったのですねえ。
あ、最後になりますが、20周年おめでとうございました。
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