先月、『KORG DS-10』というニンテンドーDS用ソフトが発売されました。
これは、ゲームソフトではなく、アナログシンセサイザーのシミュレーターです。
つまり、ツマミをいじって音を自分で作り、鳴らして遊ぶソフトですね。
ゲームショップなどでは売っていませんし(Amazon.co.jpのみで販売)、
テレビCMももちろん打ってないので、知らない人は知らないと思うのですが、
その分、インターネット上やWiiの「みんなのニンテンドーチャンネル」などでは
盛んにプロモーションが行われていまして、
さらに動画投稿サイトなどでの口コミ(音コミ?)などもあって、
けっこう話題になっているソフトだったりします。
で、何なの? っていう方は触ってる動画を見るのが早いかと。 →Touch-DS.jp
で、どんな音が作れるの? っていう方は開発プロデューサー佐野電磁さんの
はじめてのシンセサイザー (1) (2) (3) (4) (5) (6)
はじめてじゃないシンセサイザー (1) (2) / はじめてのシーケンサー
を見るとイメージがつかめるかも?
ちなみに佐野さんとは先日のTHE BLACK MAGESライブ会場ですれ違いましたが、
TBMの岡宮道生さんもこのソフトで販売元のプロデューサーをされていたりします。
あとサウンドプログラム等を光田康典さんのプロキオン・スタジオが担当されてます。
そんな『DS-10』、筆者は入手したまま時間がなくてほったらかしだったのですが、
ちょっと触ってみました。
こことかでシンセシンセ書いてる割にシンセサイザーはほとんど触ったことがなく、
パラメータの意味もわからん、ってな初心者状態から音作りを始めて、
2日間、電車2往復の時間で、初めての曲を打ち込んでみました。またあの曲ですが。
DSから出る音をそのまま録音したもので、MP3エンコード以外はいじっていません。
原曲の途中までしかないのですが、
シーケンサー(自動演奏)の仕様上、1小節ぶんのシーケンスを16個しか保持できず、
つまりその16個ある1小節のデータをつなぎ合わせて自動演奏するので、
まったく同じフレーズの繰り返しが多い曲ならば良いのですけど、
メロディーのある曲はあまり長くできないんですね。
録音したものをパソコン上でつなぎ合わせれば良いんですが、今回はやってません。
こういうの、YouTubeとかニコニコ動画を見ればすごい方がたくさんいますね。
あと、和音のあるところで音程がちょっと狂っているのですが、
ツマミをタッチペンで操作するインタフェース上、このぐらいの調整が限界でした。
(基準音はピアノロール入力できますが、重ねる音のピッチのズレはツマミ操作です)
無粋でも、数値入力ができるようにしてくれれば...でも、うーん、遊び道具としては...。
まあ、パソコンを使えば、フリーソフトだけでももっといろいろできるんですけれども、
なんか、電車の中でツマミをいじって音を作ってるのが妙に楽しいんですね(笑)
わざわざ布団の中にもぐってゲームするようなもんでしょうか。(自分だけ?)
あんまり楽しいので、せっかくうちにDSが2台あるからもう1本買おうかと悩むぐらい。
あ、ここはもともと打ち込みサイトなので、打ち込みに関していろいろ書きましたが、
これ、音を作った上で、自分で操作して演奏する、というのが王道の使い方ですね。
追加機能として、シーケンス(打ち込みデータ)も作れる、という感じです。
ということは、携帯ゲーム機で動くってことも、大きなアドバンテージだとわかります。
それから、この記事を書くための調査中に知ったのですが、
『サクっと遊べるKORG DS-10 KORG DS-10公式ガイド』っていう本も出てますね。
説明書もけっこう分厚いのですが、それでも各機能にさらっと触れている程度なので、
ガイドブックがあるとありがたいかも。見てみようかなあ。
ちなみに、このソフトでは、アナログシンセをシミュレートしているわけですが、
シンプルながら本物のアナログシンセである、SX-150というのが
『別冊大人の科学マガジン シンセサイザークロニクル』に付録でついてたりします。
組み立て式なのですが、テルミンminiを組み立てた方ならわかるかと思いますが、
あれと同じで、全パーツがそろっていて、ドライバーしか使わないので簡単です。
こちらのはパラメータも少ないですし、シーケンスはもちろん作れませんけども、
手でツマミをさわって、いじる楽しみは存分に味わえます(笑)
で、この『シンセサイザークロニクル』、本誌のインタビュー記事も豪華なのですが、
その中で、植松伸夫さんとYMCKがファミコン音楽について対談されていたり。
僕は、FFという自分のアルバムをファミコンというインディーズレーベルで、好きなように作らせてもらいました。今思うと、それは本当にラッキーでした。なんだか、ごめんね!
植松さんらしくて素敵な名言だなあ。
という感じで、FFの話題に戻ったところで本日は終了です。おつかれさまでした。
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